読者に好かれるカリスマ悪役キャラのつくり方 熱狂的に愛される漫画やゲーム悪役の法則

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たまに主人公より熱狂的なファンを獲得している悪役がいるわけです。

たとえばバットマンのジョーカー、ジョジョの奇妙な冒険のDIO、ハリポッターのヴォルデモートなど、そういった「カリスマ性ある悪役」がいると物語が盛り上がるようになると思うんですよね。

てことで今回は「読者に好かれる悪役のつくり方」を考察してみましょう。

まずはノースウエスタン大学がおこなった「好かれるエンタメキャラの特徴」の研究[1]を参照します。

1 人は「自分と似ている悪役」を好む

結論から言うと、この研究では「ユーザーは自分と似ていると感じる悪役を好む」ことがわかったそうです。

たとえば「自分は感情を抑えてるが心の中に鬼を飼っている」と思ってる読者はジョーカーに共感するだろうし、「自分は知的で野心に満ちている」と思ってる読者はヴォルデモートやDIOに共感するだろう、みたいな感じですね。

研究チームが見解をざっくりまとめると。

「人は誰しもダークサイドの性格(暴力的、卑しい、破壊衝動など)をもっているが世間体もあり蓋をしている。そういった負の側面を体現してくれる悪役に親近感をおぼえるのでは?」

とのこと。象徴的な人気キャラとして「めだかボックス」の球磨川くんがパッと思い当たりました。

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1-1 読者との「共通点」をつくる

ちなみにこの研究では、「悪役だけに限らず人は自分に似ているキャラクターを好む」ことが分かっています。

まとめると以下のような感じでキャラクターの性格をデザインすればよさそうですね。

  • 主人公サイドのキャラクターは読者の「表の性格との共通点」をつくる
  • 悪役サイドのキャラクターは読者の「裏の性格との共通点」をつくる

表の性格は「誠実」「愛情」「友愛」みたいな感じで、裏の性格は「破壊」「卑しさ」「暴力性」みたいな感じですね。

大衆がどんな悩みや性格をもってるかは心理学に学ぶのが一番だと思います。以下のエントリを参考にどうぞ。

あとはやっぱり、アンジェラ・アッカーマンの「性格類語辞典」シリーズが役立つのではないかと思います。「進撃の巨人」の担当編集さんが、諌山創先生におすすめしたことでも有名ですね。

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2 頭の回転が速い悪役はカリスマ性が増す(かも)

「頭の回転が速いとカリスマ性があるように見える」という研究[2]もあります。

たとえばクイズや大喜利のように、普通の人が「えーと…」と間を置く問題を、瞬間的にズバっと返せる人ほど「カリスマ性がある」と思われる傾向にあったそうな。

まぁ、創作でどう活かすかは難しい気もしますが「クリエイティブで頭の回転が速そうな印象」を悪役に与えてみるのはいいかもしれません。

そういえばジョジョのディオは「お前はどれだけの人を殺してきたんだ」という問いに対し「貴様はいままで食ったパンの枚数を覚えているか?」とクリエイティブな返答をしますが、そういった面白い返しもカリスマ性に影響を与えるのかもしれませんね。

3 「かっこ良さ」は2パターンある

悪役はかっこ良さも大事だと思うのですが「周囲からカッコイイと評価される人は2パターンいる」[3]そうです。

ちなみにここでいうかっこよさは「外見」ではなく「性格」のこと。ざっくりまとめると以下2パターンみたいな感じになります。

  • ヒーロー:人当たりがよく有能(チームワークを尊重、温かい、優しい、常識人)
  • アウトサイダー:反抗的で不愛想(唯我独尊、皮肉屋、攻撃的、クール、変人)

前者は主人公サイド、後者は悪役サイドってかんじですかね。

アウトサイダーの性質を持ちながら主人公サイドにいるキャラ(進撃の巨人のリヴァイなど)もいるし、ヒーローの性質をもちながら随所にアウトサイダーな面がある悪役(天空侵犯の相川など)もいるので、あくまで参考程度に。

4 まとめ

ということで「魅力的な悪役キャラのつくり方」をまとめます。

  • 読者が「道徳的に蓋をしている負の性格」を体現させる
  • 頭の回転が速くクリエイティブな印象を与える
  • ダークサイドの性質(唯我独尊、皮肉屋、攻撃的、クール、変人)を持たせる

今回は「読者に好かれる悪役」というテーマなのでこういう考察になりましたが、個人的には「悪役は読者からとことん嫌われてなんぼ」とも思ってます。

「どうやったら骨の髄まで嫌われる悪役をつくれるのか」も調べてみようかな。

以上です。

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