『どんでん返しのつくり方』物語を面白くする3つのギャップ術まとめ

たっつー
たっつー(@kaopro1)です

今日は物語制作ノウハウ。テーマは『どんでん返し&心理学的な伏線の作り方』です。

物語を一味美味しくする大どんでん返しをサクッと作る方法が気になったんで調べてみました。

「でもさぁ難しそうじゃん、どんでん返すの」「そんなことない、ぶっちゃけ誰でも作れる」「は?何こいつ」「なぜならどんでん返しには『型』があるからだ」「!?」「何だってェェーッ!?」

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どんでん返しの型とは

結論言うと…以下3の型に当てはめればどんでん返しが作れます。

  • レベル1 敵(問題)が違った
  • レベル2 解決策が違った
  • レベル3 前提が違った

総じて言うと「●●だと思ったら」「●●だった」このギャップが大きいほど優れたどんでん返しになります。

どんでん返しの種類と設定方法

●●だと思ったら…実は●●だった!このギャップがどんでん返しの正体なのだ

前述通り、どんでん返しは「●●だと思ったら」「●●だった」というギャップで生まれます。

●●に入る言葉は様々です。

目的、問題点、解決策、敵、仲間、舞台背景…etc.

例えば推理ものでは「こいつが犯人(敵)」と思ったら「無実(仲間)」だったり、その逆もありますね。

映画SAWのラストでは「解決策(ゴール)」だと思ったことが「問題の始まり」でした。

んまぁ…つまりだな

名作「猿の惑星」や、間もなくアニメ化する「彼方のアストラ」は舞台背景のギャップでどんでん返しを作っています(●●が舞台だと思ったら●●だった)

名作ゲーム『ドラゴンクエスト3』ではラスボスだと思ってた魔王が、大魔王の部下四天王で最弱の小物だったことが明かされます(敵は●●だと思ったら●●だった)

どんでん返しを作りたい時はこの原則に当てはめ「●●だと思ったら●●だった」展開を作ってみてください。

以前、圧倒的プロット作成術でご紹介した、たっつー流アイディアノートでメモすれば簡単です。

  • 主人公
  • 日常(舞台背景)
  • 問題/理想
  • 理想を阻む壁
  • 事件
  • 決意
  • 解決策
  • 変化

とはいえ、選択肢が多すぎると手をつけられないのが人の心理なので、簡単に3種類に分類してみました。

  1. レベル1 敵(問題)が違った
  2. レベル2 解決策が違った
  3. レベル3 前提が違った

1つの物語の中にこれらを1~3つ入れれば面白い物語が作れます。中でもレベル3を使えば好感触を得やすくなるでしょう。

というわけなんだぜッ

レベル1 敵(問題)が違った

最も作りやすいのは「敵(解決すべき問題)が違った」というどんでん返しです。

  • 味方だと思ったら敵だった
  • 敵の正体はAと思ったらBだった
  • 敵の打破で次の問題が出てきた

味方だと思ったら敵だった

例えば進撃の巨人のライナーやベルトルト、テラフォーマーズのジョセフなど。黒幕の意外性を示す際によく用いられます。

ちなみに逆パターンの「敵だと思ったら味方だった」もあります(ハリーポッターのスネイプ、まどかマギカの暁美ほむらなど)

わかるわー、あるよねそういうの

Aだと思ったらBだった

定番なのは「男と思ったら女だった」「雑魚だと思ったらラスボスだった」など見た目や立場のギャップです。例えばスレイヤーズNEXTでは非力そうに見える少年が凶悪なラスボスという意外性がありました。

敵の打破で次の問題が出てきた

敵の打破がゴールと思ったら始まりにすぎなかったパターンです。例えば前述したSAWやドラクエⅢにも用いられていますね。ゾンビ映画では、町を脱出したら世界中にパンデミックが広がっていた…という終わり方で絶望感を出しています(もはやお約束なので意外性はありませんが)

簡単に使うなら「真の敵が登場した」というパターンでしょう。

レベル1「問題が違った」まとめ

  • 味方だと思ったら敵だった
  • 敵だと思ったら味方だった
  • 男と思ったら女だった
  • 雑魚キャラだと思ったらラスボスだった
  • 終わりと思ったら始まりだった
  • 真の敵が登場

レベル2 解決策が違った

問題の解決策の間違いでどんでん返しを作るのも王道です。

例えば魔王を倒せる伝説の剣エスクカリバーを手に入れたが魔王には効かなかった。魔王を倒すにはエスクカリバーの魔力を解放する『魔法の玉』こそ必要なアイテムだったのだ…みたいな感じです。

他にも色んなパターンがあるので見ていきましょう。

解決策となるアイテムが違った

前述したエクスカリバーの例はこれです(キーアイテムは●●だと思ったら●●だった)

使えると思ったアイテムが使えなかったパターンか、使えないと思ったアイテムが使えるパターンのどちらかがいいでしょう。

これを巧みに使うのが映画SAWシリーズやインディージョーンズシリーズです。気になる方は見てみてください。

解決策となる情報が違った

パターン1と近いですが、情報の違いでどんでん返しする方法もあります。

●●と聞いていたのに●●だった…など。

例えば少し古い作品ですがナースエンジェルりりかSOSでは、主人公が第一話から探し続けていた世界を救うアイテムが彼女自身だったと明かされました。

美少女戦士セーラームーンでも、幻の銀水晶というキーアイテムは主人公の中に眠っていたことが明かされます。

解決策の見つけ方が違った

目的の達成方法が間違っていたことで意外性を出すパターンもありす。最も有名なのは「青い鳥」で使われた、探し物はすぐそばにあったパターンでしょう。

パターン2情報違いと似てますが、前者が他者からの情報の誤りなのに対し、パターン3は主人公の思い込みによる判断ミスで起こるどんでん返しです。

例えば映画CUBEでは迷宮から脱出する方法を探して歩き回りますが出口は最初の部屋だったというどんでん返しがありました。

これも青い鳥と同じく、ゴール(解決策)の探し方が違ったわけです。

レベル2「解決策が違った」まとめ

  • キーアイテムは●●だと思ったら●●だった
  • 使えると思ったアイテムが使えなかった
  • 使えないと思ったアイテムが使えた
  • ●●と聞いていたのに●●だった
  • ●●と思い込んでたが●●だった
なるほどなぁ、奥が深いんだね そうだね、でも決して難しいことでもない。試してみてくれ

レベル3 前提が違った

最も意外性を演出しやすいのが「前提(思い込み)」を覆す大どんでん返しです。

例えば舞台背景、設定への思い込みを利用するのが一般的で、映画シックスセンス、猿の惑星、アザーズ、漫画彼方のアストラなどは視聴者の先入観の逆手をとっています。去年流行った『カメラの止めるな!』も同様ですね。

  • シックスセンス→主人公も幽霊だった
  • 猿の惑星→ここは地球だった
  • アザーズ→悪霊は自分達だった
  • 彼方のアストラ→地球人じゃなかった
  • カメラを止めるな!→素人っぽいなと思ったら素人だった
  • がっこうぐらし!→日常系ではなくパニック系だった

他にも推理物では「犯人は一人」という先入観を利用し犯人を二人用意したりしますね(金田一少年の事件簿:飛騨からくり屋敷殺人事件など)

「なるほどー、たしかに全部インパクト強いですよね」 「これらの作品は「前提を覆す」どんでん返しがあるからだ」

舞台背景のどんでん返しはオチに利用されることが多いです。よって『なるべくどんでん返しを予想させない』ことが大切なポイント。

巧みにヒントを出して『もしや?』という余白を残しつつ、丁寧に準備をしましょう。

プロットに「制約(ルール)」をもうける

この際、ルールを設定してプロットを練れば矛盾が起きにくく、尚且つ伏線にもなるみたいですねー。

  • シックスセンス→実は主人公は誰とも会話していない
  • 彼方のアストラ→実は主人公たちは誰も『地球』という言葉を発していない
  • がっこうぐらし!→モブの顔が描かれていない(第一話)

こういったルールはパッと見気づきにくいので伏線として活用してみてください。

レベル3のまとめ

  • 生きてると思ったら死んでた
  • 幽霊を退治しようとしたら自分が幽霊だった
  • 別の惑星だと思ったら地球だった
  • 地球の話だと思ったら別の世界の話だった
  • 犯人は一人だと思ったら二人だった
  • ルールを作ってプロットを練ってみる
「他にも、現代だと思ったら過去の話だった。日常学園ものと思ったらゾンビパニックものだった…など思考してみてくれ」

感情を揺さぶる伏線の張り方

大どんでん返し返しの驚きを大きく、美しくするのが伏線の存在です。すぐれた作品は思わず見返してしまいたくなるほど秀逸な伏線が散りばめられていますよね。

では美しい伏線はどのように作ればいいのか?今回は心理学のテクニックで考えます。

てことで「通販」「コピーライティング」などで用いられる伏線のテクニックをご紹介。

コントラスト効果

コントラスト効果は、いわゆる『フラグ』と呼ばれる伏線張りに役立ちます。

ざっくり言うと、「前に述べたこと(伏線)」と「後から発覚したこと(事実)のギャップの大きさで心理的に意外性を演出するテクニックのこと。通販で用いられる『お値段3万円!…のところ…今だけ9,800円!』というあれですな。

たとえば、性格良さそうな人が良いことをするより、悪そうなヤンキーが普通のことをした方が良いことしてるのうに見えますよね、それがコントラスト効果です。

「普通の人が良いことしても普通だが。こういう怖い人が普通のことすると良い人に見えるだろ」「すげーわかるわー」

つまりどんでん返しを際立たせる伏線を用意したいなら、どんでん返し以前に『真逆の光景』をあえて見せておけばナイスってわけですな。

「雑魚と思ったらラスボスだった」というどんでん返しを際立たせたいなら、事前ラスボスだと思ったらただの雑魚だったキャラを見せておいた方がいいでしょう。

たとえばスレイヤーズNEXTではラスボスっぽいゴツい竜王が、非力な少年(実はこいつがラスボス)に瞬殺されるというギャップでコントラスト効果をつくっていました。

進撃の巨人ではライナー、ベルトルトが敵だったと発覚する前に、あえてライナーが仲間思いで人情味溢れる人間だと見せていましたね。そんな感じです。

  • 『この惑星は地球だったのか』の衝撃を強くしたければ地球とかけ離れた様子を描いておく(猿に人間が支配されてるなど)
  • 『実は地球人じゃなかった』の衝撃を強くしたければ地球人っぽい姿を前もって見せておく
  • 『実はゾンビパニック作品だった』衝撃を強くしたければ、パニックとかけ離れた日常を描いておく

てことで以上です。では、ばいびー♥

『どんでん返しスキル』が身につくお勧め本3冊

一歩先をゆくスキルが身につく3冊

まとめ記事では恒例の「一歩先をゆくスキルが身につく書籍」紹介コーナー。

今回は『物語づくりのスキル』が身につく本を3冊ピックアップ。「売れるプロットの作り方」で紹介してない本をご紹介しましょう。

大どんでん返し創作法: 面白い物語を作るには

あらすじドットコム」の、ぴこ山ぴこ蔵さんの電子書籍。

「●●だと思ったら、●●だった」の型を豊富に解説してくれています。

SAVE THE CATの法則

脚本づくりの本では定番中の定番、世界中の脚本家に愛読されている一冊。

物語作る人はもれなく一度読んでおいたほうがいい本です。

ゲームシナリオの書き方

ちょっと系統違うんだけど最近読んで面白かった本。ゲーム特有のシナリオの作り方が学べます。

ちなみにリンクは「第2版」ですが、Amazonなら第一版も中古で安く売ってます。内容は1版、2版ともに同じなので、より安い方がいいならAmazonで中古探すのがいいかも。

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ABOUTプロフィール

たっつー

「創作で生きる」をテーマに14歳で学校やめて個人事業主になったクリエイター、以来10数年、大道芸からゲーム実況まで趣味を仕事にして暮らしている。 【活躍内容】 1・絵師やゲーム実況者が二次創作に活用しやすいフリーゲームの制作| 2・創作に役立つノウハウ研究&シェア|

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