物語の創作には「プロット」「キャラクター」「舞台設定」など、決めなゃいけないことがたくさんありますが、これをイチからつくるのは死ぬほど大変なので、『型』が用いられることが多いです。
もちろん、ストーリーの型だけでヒットを予想するのは限界があるものの「型を知らないことは、型破りではなく『形無し』である」という言葉もあるように、物語を創作するなら王道の型ぐらいは知っていたほうが有利になりましょう。
偉そうに言いながら自分もその辺の知識に疎かったので、色んな本を買っては読み漁っている毎日です。
その中から「これは頭に入りやすいぞ!使いやすいぞ!」と思った本を3編ご紹介します。物語創作をしている方は参考程度に。
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もくじ
超簡単!売れるストーリー&キャラクターの作り方
「ゲームでもラノベでもつかえる王道のプロットが知りたい!」という方におすすめ。有名な王道プロット「ヒーローズ・ジャーニー理論」を、13フェーズに分割して解説した本です。
名著「SAVE THE CATの法則」とも迷いましたが、SAVE THE CATは翻訳や事例がイマイチ伝わりにくいので、著者が日本人である「売れるストーリー&キャラクターの作り方」をセレクトしました。
プロットだけでなく「キャラクターの役割」もテンプレート式に学べるので、迷ったらとりあえず必要な役割ごとにキャラを割り振ることで、王道の作品に仕上がるのではないかと。
キャラクターからつくる物語創作再入門
「主人公が変化しない物語は物語とは言えない!」ということは、どんな本にも必ず書かれていますが「でもどのように?どんな変化を描けばいいんだろう?」hと、頭を抱えたことがある方も多いのではないかと。
「キャラクターからつくる物語創作再入門」では、トイ・ストーリーのウッディや、クリスマルキャロルのスクルージが、物語の序盤から終盤でどんな変化を遂げたかが論理的に解説されています。
ホラーやサスペンスのようにネガティブな作品でキャラクターを変化させる方法も学べるので、一辺倒なストーリーから脱却したいときにも参考になりそうですな。
性格類語辞典シリーズ
「いまいちキャラクターの感情にリアリティが出ない…」という方には、性格類語辞典シリーズをおすすめします。
ざっくり言うと「●●な性格の人物は心理学的にこんな反応をする」という事案がたくさんまとめられている辞典で、創作にありがちな「キャラクターが途中でブレてしまう」という問題の解決に役立つのではないかと。
たとえば「恥ずかしがり屋な女の子」というキャラクターなら、ふとももや二の腕を隠したファッションを選びやすそうで、逆にミニスカートや胸元ざっくりな服は選ばなそうですが、ついつい作者の趣味でそういう矛盾が生まれることもあるわけですな(自戒)
性格類語辞典で決めた設定を定期的に確認しておけば、そういった矛盾が生まれにくくなり、キャラクターの性格に一貫性がでやすいと思う次第です。
kindle版もいいですが、自分は暇なときにパラパラと確認できるように紙のバージョンを手元に置いてます。
番外編:ストーリープロッター
考えたプロットやキャラクターをまとめるときは「ストーリープロッター」というアプリが便利です。
前述した「SAVE THE CATの法則」でつくったプロットをまとめることを想定して作られたアプリで、キャラ設定や構成をサクサクいじれるのがありがたいですな。散歩中アイデアを練るときに重宝しています。
以上です。参考程度に。