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「ほかの誰とも違うアイデアを生み出したい」と思うのは創作家なら当然でしょう。
とはいえアイデアをイチから生み出す必要はなく、使い古されたと思われている古典的設定も、誰も気づかなかった斬新な捉え方をすればオリジナリティ溢れるコンセプトになったりします。
ということで今回は「良いアイデアを量産する科学的方法10選」をまとめました。
「その発想があったか!」という斬新な切り口を発見したい方は参考程度に。
- もくじ
1 集中「しない」ようにする
アイデアは、脳がリラックスして気が散っているときに出やすいことがわかっています。
「気が散りやすい人ほど創造性が高い(※1)」という研究もありますが、気が散って色んなことを想像していると思わぬアイデアが思いつきやすくなるのに対し、「集中」して一つのことを考えていると「常識の範囲」でしか物事を考えられないそうな。なんか分かる気がしますな。
よって「良いアイデアが出るまで机から動かないぞ」みたいな取り組みは逆効果。良いアイデアを出したいなら、さんぽでもして気を散らしたほうがよさそうです。
書籍「FUTURE INTELLIGENCE」によると、シャワーの最中に良いアイデアを思いつく人も多いみたいです。

2 孤独に考える
斬新なアイデアを出すには、誰かとディスカッションするのではなく一人で考えたほうがいい(※2)そうです。
理由は「人と相談すると、気をつかって無難なアイデアしか出なくなるから」とのこと。わかる気がしますね(笑)
たとえば以下のようなエピソードは有名かもしれません。
- ニュートンは万有引力の法則をまとめるために人との交流を断って引きこもってた
- ピカソは「才能を守る方法」として「孤独を貫くこと」と述べていた
- ビル・ゲイツは外界を遮断して一人で「孤独にアイデアを練る」時間をつくっていた
ちなみに、生まれたアイデアが本当に良いアイデアか確認したいときは、自分だけで判断せず第三者の視点を入れたほうがいいことがわかっています。
- 一人で孤独にアイデアを練る
- そのアイデアが本当に良いアイデアかは第三者に相談する
という風にしたほうがいいかもしれません。
まぁでも、本当に斬新なアイデアは往々にして「やめておけ」と批判されるものなので、第三者に相談して「いいね」と言われるようなアイデアは良くないのかもしれませんが…。
3 点と点をつなげる
「アイデアはゼロから生まれるのではなく、点と点がつながることで生まれる」とは、スティーブ・ジョブズの有名なスピーチです。
電球を再発明してはいけないという格言もありますが、既存のアイデアを組み合わせたり、今までとは違う使い方を考えたときに、斬新なアイデアが生まれるわけですね。
よって、特定のジャンルで斬新なアイデアを出すには「そのジャンルに関する専門的な知識」(※3)が不可欠ということがわかっています。
たとえばシナリオのアイデアを出したいなら、色んな映画、漫画などのシナリオに触れておく必要があるでしょう。
ジョブズも「i podと携帯電話を、同時に持ち運べるようにするには?」という観点でiPhoneのアイデアをまとめたわけですが、ジョブズにデジタルデバイスの専門知識がなければiPhoneは実現可能なアイデアにはならなかったかもしれませんな。
4 広い場所に行く
心理学では昔から「脳の広がりは天井の高さと比例する」と言われています。
ざっくりいえば、天井が高くて広い場所ほどアイデアが出やすいということでして、ピクサーの社内も高い天井がつくられていることが有名ですね。
理由は「1 集中しないようにする」と同じく、広い空間では視界が広がって気が散りやすくなるからとのこと。
後述しますが「歩く」「自然音」「青や緑の色」もアイデア出しを有利にしてくれるので、人がいない森や河原をさんぽするのが最強ですね。
5 照明を暗くする
照明が暗い部屋ほどアイデアが出やすいというデータがあります。
たとえば、2013年にドイツで行われた「オリジナリティある異星人の絵を描いてもらう実験」では、500~1500ルクスの明るい部屋で絵を描いたグループより、150ルクスの暗い部屋で絵を描いたグループの方が面白いアイデアを出したそうです。
おそらく暗い部屋だとリラックスできるからかな?と思いますが、アイデアを出したいときはワット数を絞るのもいいかもしれませんねぇ。
といっても、わざわざ照明器具を変えるのま面倒なんで、私はスマホで色を変えられるスマート電球を導入しました。ササッと明るさや色を変えられるので便利です。

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6 午後21時~23時にアイデアを練る
リラックス状態のほうがアイデアが出やすいのは前述しましたが、ヒトの体内時計は、21~23時にリラックスモードになる傾向にあるそうです。
たしかに、寝る前に集中力を発揮するのはむずかしいけど、グダグダ妄想はしやすいなぁとかんじますね。
クロノタイプは人によって違うので、かならずしも21~23時が緩和モードとは限りませんが、集中できない時間帯はいさぎよく集中をあきらめて、アイデア出しの時間と割り切ってもいいのかもしれません。
7 自然のなかでアイデアを練る
最強のリラックス法として認められているのは「自然とのふれあい」です。
1日5分、自然の中をさんぽするだけでストレスが大幅に下がることは「グリーンエクササイズとは」でも書いたとおり。
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森や河原が近所にない場合は、写真を見たり、自然音を聴くだけでも十分リラックス効果があります。
昼間に自然豊かな公園をさんぽしながらアイデアを練るのが理想ですが、それが叶わないなら写真や自然音を利用しましょう。
8 観葉植物を置く
観葉植物をデスクに置くと創造性が15%アップするというデータもあります。
これはイギリスの心理学者リチャード・ワイズマンの著書「その科学が成功を決める」で述べられてるテクニックですが、理由はやはり「自然によるリラックス効果」です。
観葉植物の種類は何でもOK、造りものでも構いません。部屋のスペースに余裕があるなら試してみてください。
9 歩く
屋外を歩きながらアイデアを出すと量産しやすいというデータ(※6)があります。
アインシュタインやビル・ゲイツは、考えごとをするとき歩き回ったことで有名ですが、それは天才ゆえの奇行ではなく、脳のベストパフォーマンスを引き出す方法だったわけですな。
ちなみに実験では「室内より外を歩いたほうが創造性は上がる」という結果になっています。おそらく「4 広い場所にいく」「7 自然の中でアイデアを練る」が満たされるからでしょう。
10 手を動かす
ジェスチャーをしながら思考すると創造性が高まる(※7)(※8)そうです。
ジェスチャーとは、ペン回し、指で机をトントン、手をプラプラ、顎を触るなどのこと。
学校でやったら注意されそうなことばかりですが、たしかにクラスに何人かは手元の落ち着きがないけどやたらクリエイティブな生徒がいた気がしますね。
ちなみに自分は煮詰まると、爪を噛んだり、突然踊り出すクセがありますが、それも意味あるかもそれないので直さずにいます。
11 アイデア出しのおすすめ本3冊

恒例の「一歩先をゆくスキルが身につく」お勧め本ご紹介コーナーです。
今回は「アイデアを出す」スキルが身につく本を3冊ピックアップしました。
10-1 超発想力

「思考を柔軟にするには、物事をどう捉えればいいの?」「偉人たちはどうやってアイデアを出していたの?」などが学べる本です。
実際に斬新なアイデアを披露しまくってくれている著者の本ですし、とても読みやすいので読書慣れしてない方にもおすすめ。
10-2 OLIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代

「人とは違う斬新な作品をつくりたい!」という方は、定番ですがアダム・グラント教授の「OLIGINALS」をおすすめします。
私らが抱きがちな「アイデアってこうやって出るものだろう」「成功する人ってこういう人だろう」という先入観を覆すデータが色々学べる楽しい本です。
若干分厚くて読みにくさがあるものの、1日10ページずつでも読んでみれば、世の中の見方が変わるのではないかと。
10-3 クリエイティブ・シンキング入門

「アイデアを考える方法」がこれでもかと述べられている本です。
所々、想像力を試すテストなども用意されているので楽しみながら読めるのではないかと。
以上です。