内容が良くても見てもらえない作品が抱える問題はこれだ!て話

「物語を書くからには読者に読んでもらいたい」と思うのは作者として当然のこと。

ところが世の中には、名作と称されながらも読むのを先延ばしされる本も多いわけです。

たとえば、私もNetFlixのプレイリストに入れた名作映画「ファイトクラブ」を視聴するまでに半年かかり、自戒したことがあります。

このように「たとえ名作でも読むのを先延ばしされることが往々にしてある」とわかりますが、では先延ばしされてしまう作品にはどんな特徴があるのでしょうか。

最近読んだ「サイコパスに学ぶ成功法則」に書かれてた「視聴を後回しにされる映画を調べた実験」が参考になりそうだったので参照してみましょう。

結論からいうと「この作品は、見るのにエネルギーを使いそうだ」という印象を視聴者に与える作品は、視聴を先延ばしされやすいことが判明したそうな。

エネルギーを使いそうという印象を与える要素は「シリアス」「長い」「設定に馴染みがない」が考えられます。ラノベでもゲームでも参考になりそうな、今興味深い話ですな。

先延ばしされる作品とすぐ見られる作品の違い

実験では、被験者に24作の映画リストを見せて、その中から「いますぐ見たい映画」「2日以内に見たい映画」「いつか見たい映画」を3つ選んでもらいました。

映画のジャンルは様々ですが、ざっくり以下2つのタイプに分類されています。

  1. スマホでもいじりながら軽い気持ちで観れる映画(ミセス・ダウトなど)
  2. 観るのに忍耐と集中力が必要な映画(シンドラーのリストなど)

結果、多くの被験者は3本のうち1本に歴史的名作「シンドラーのリスト」を選んだそうです。

ところが、シンドラーのリストを「今すぐ観たい1本目」に選んだ被験者は、ほぼいなかったそうな。

名作「シンドラーのリスト」が先延ばしされる理由

「シンドラーのリスト」以外にも、シリアスなテーマの映画には同様の特徴があったそうで、具体的には以下のような数字に。

  • いますぐ見たい:44%
  • 2日以内に見たい:63%
  • 3日目以降に見たい:71%

さらに「3本続けて映画を見てください」というり脳が疲れそうな課題に変更したところ「シンドラーのリスト」が選ばれる率は13%もガクンと下がったんだとか。

つまり人の脳は「名作だとわかってるよ?でも長いし、見てると疲れそうだから…また今度でいいかな」という判断をしやすいと考察できるわけですね。

「軽く見れる」コメディ作品ほど視聴されやすい

逆に「軽い気持ちで観れそうなコメディやアクション映画」は最初の1本に選ばれる率が高かったそうです。

たしかに、自分も映画見るときはついウィル・フェレルやジャック・ブラックのコメディ映画をセレクトしてしまいますね。

「コメディこそ正義!」と言いたいわけではありませんが、読者に読んでもらいやすい作品を書くには「脳が疲れない印象」を与える必要がありあそうです。

そういや以前Kindle Unlimited 読み放題で読んだ「ラノベ小説家になろうともがくあなたへ贈りたい」て本で

  • 「ラノベの設定がテンプレートっぽいのは読者の時間を無駄に奪わないようにするためだ」

という説が解説されてたのを思い出しました。

「読んでて疲れない」印象を与える方法

脳に「疲れそう」という印象を与えないためには、以下のことに気をつけるといいかもしれません。

  • 長さ:短編ほどいい。中、長編は単行本のように巻で区切る。
  • 設定:馴染みがあるほどいい。複雑な設定や聞いたことがない専門用語を多用しない。
  • キャラクター:一人はピエロ役がいたほうがいい。ウシジマくんの江崎、進撃の巨人のサシャ、コニーなど。

ざっくりまとめると以下のような感じっす。

  1. シンプルでわかりやすい設定にしつつ
  2. シリアスを緩和できるお調子者を用意し
  3. 「気軽に見れるよ」という印象をアピール

漫画でも、ラノベでも、ゲームでも、シリアスで重たい内容を書きたいときは「読む(遊ぶ)と疲れそうだなぁ」という印象をいかに消し去るかがポイントになりそうですな。

以上です。