ログラインの書き方 一行で読者の心を掴むキャッチコピー5の戦略
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「小説や映画が読まれるかはログラインで決まる」と言われたりするわけです。
ログラインとは、物語のコンセプトを20~30文字でまとめた短めな文章のこと。映画ポスターや、ラノベの帯に書かれたキャッチコピーをイメージしてもらえればと思います。
元々は出版社やクライアントに企画を説明するとき用に用意されていたものですが、最近は個人が直接読者に作品発表できるようになったので、ブログやYouTube、pixivなどの投稿タイトルにも応用されてきました。
ログラインの時点で「おっ?」と読者の興味を惹きつけられれば、本編を読んでもらえる確率がグッと高まるのではないかと。
てことで今回は「興味を惹きやすいログラインを書く5つのコツ」を考察しました。
「SAVE THE CATの法則」などシナリオ術の名著はもちろん「ザ・コピーライティング」など広告のキャッチコピーに関する知識も応用して考察します。参考程度に。
- もくじ
1 主題を絡める
基本ですが「ログラインには主題を絡める」ようにした方がいいでしょう。
主題とは「このコンテンツは何なのか」をストレートに表した言葉のこと。たとえば「短編ミステリー小説」を書いたなら、ログラインに「短編ミステリー小説」という単語を入れるわけですね。
「当たり前じゃない?」と思うものの案外忘れがちだったりするので気をつけたいところ(私もついやってしまうので)
1-1 主題を選ぶときは「検索」も意識
主題を選ぶときは、ユーザーが検索する「キーワード」も気にしたほうがいいでしょう。
たとえば、ホラー小説好きの読者を集客したいなら
- ホラー 小説 おすすめ
- 怖い話 無料
など、ターゲットが検索しそうなワードをログラインに組み込むのです。
このように検索を意識したキーワードを選ぶことを「キーワード選定」と言います。
キーワード選定すれば、検索ユーザーに発見されやすいのはもちろん、Googleの検索アルゴリズムが「このコンテンツはホラー好きにおすすめ表示すればいいんだな」と判断しやすくなります。
2 ターゲットを書く
ログラインには「ターゲットが反応しそうなキーワード」を交えたほうがいいと言われています。
シナリオ術の名著「SAVE THE CATの法則」などで述べられていることですね。
たとえば以下のようなかんじです。
- ティーンが対象:10代の5人に1人が「共感した」と答えた恋愛物語
- ファミリーが対象:家族みんなで見たくなる犬と少年の冒険ドラマ
- 30代女性が対象:仕事と子育てどっちが大事?価値観に訴えるドタバタコメディ
- 30代男性が対象:ドウェイン・ジョンソン主演
あなたがターゲットにしている読者が読んでそうな、漫画やラノベのログラインを研究してみると楽しいかもしれません。
3 ギャップで捻る
ログラインには「捻り」を加えるのがセオリーと言われてます。
「捻り」ってのは「ん?どういうこと?」と思わず聞き返したくなるようなコピーのこと。たとえば以下のような感じです。
化け物だらけの古ホテル。決してここから「脱出してはいけない」
化け物だらけのホテルから「脱出を目指す」なら平凡なアイデアですが「脱出してはいけない」となると「なんで?」と聞き返したくなるのではないかと。
ログラインはこのように「ん?どういうこと?」と聞き返したくなるような捻りを加えるとイイ感じになりますな。
4 想像力を刺激する
「想像力を刺激するログライン」はクリック率が高まることがわかっています。
想像力を刺激する文章は、伝説のコピーライター、ジョン・ケープルズのコピーが有名でしょう。
「私がピアノの前に座るとみんなが笑った。でも弾き始めると…」
思わず続きが気になってしまいますな。
YouTubeの娯楽系チャンネルはこのように想像力の刺激するのがとてもうまいので参考になるのではないかと。
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5 数字を交える
具体的な数字で興味を惹くのも王道なテクニックです。
数字には曖昧な印象を具体的にする効果があります。たとえば映画のキャッチコピーでは以下のような使われ方をしますね。
- 300:300人対1,000,000人、真っ向勝負!
- STAND BY ME:12歳の夏、誰も大人になんかなりたくなかった
「300」は絶望的な状況が伝わりやすく、「STAND BY ME」は思春期の始まりを思わせる青春映画だと伝わりやすいです。
てことで、具体的な数字を交えられそうだったら活用してみるといいかもしれません。
以上です。