漫画やアニメの第一印象を左右するのは「キャラクターの顔への好感度である」ことは疑いようがないでしょう。
もちろん内容も大切ですが、好まれる顔のキャラクターがいなければ、そもそも内容を見てもらえない可能性が高いわけです(だからドラマや映画は美男美女を揃えるわけですな)
ということで、今回は「読者に好かれやすいキャラの顔の特徴4選」を考察します。
「印象が良い顔」の研究をおこなっているレズリー・A・ゼブロウィッツ教授の論文(※1)を参考にしましょう。二次元を対象にした研究ではないので、あくまで参考程度に。
スポンサーリンク
もくじ
1 童顔
好かれやすい顔の特徴その1は「童顔(ベビーフェイスネス)」です。
童顔は文化や人種を問わず好まれやすい傾向にありますが、男女では少し印象が異なるそうな。
- 女性は幼く見えるほど他人からの印象が良くなる
- 男性は幼く見えるほど他人からなめられるようになる
- 男女ともに幼く見えるほど他人から親切にされやすい
赤ちゃんが備えてる特徴(広いオデコ、大きな目、短いアゴ、顔のパーツが低位置)に近いほど、童顔(ベビーフェイスネス)になります。
1-1 女性キャラは幼いほど印象がよくなる
女性は幼く見えるほど印象がよくなることは、別の研究でも確認されていて、たとえば「恋愛心理学に学ぶ 男性読者に好かれるヒロインの特徴3選」でもピックアップしました。

萌えキャラは年齢より幼く見える顔立ちなことが多いですが、それは読者からの好感を得るために理に適ってるわけですな。
1-2 男性キャラは幼いほど他人になめられる
逆に男性キャラが幼い印象だと「なめられやすい」とのこと。理由は「弱そうに見える」からでしょう。
下っ端の男性キャラを幼い印象にして小物感を出したり、主人公を幼い印象にして「弱そうに見えるがじつは勇敢」みたいなギャップの演出をしてみるのもよさそうですね。
2 ステレオタイプな顔
好かれやすい顔の特徴その2は「ステレオタイプな顔」です。
人には「自分が知ってる顔と似た顔を見ると、性格も似てると思い込む」心理があるそうな。超ざっくり分析すると、自分が好きなキャラと似てる見た目のキャラは好きになりやすいわけですな。
賛否両論あると思いますが、すでに好感度が高いキャラの顔の特徴をとりいれれば「第一印象が上がりやすい」のかもしれません。
萌え系のキャラが似たような顔立ちに平均化していくのは、そういう理由なのかもしれませんねぇ。
2-1 ステレオタイプの例
よくも悪くも世に浸透している「ステレオタイプの顔」といえば、以下のような印象でしょう。
- メガネをかけている人は頭が良く、温厚そう
- 表情が険しい人は頑固そう
- つり目の人は攻撃的、ズルそう
- たれ目の人は優しい、腹黒そう
髪型の印象も含めるなら「二つ結びの女の子は子供っぽい」「スキンヘッドの男性は怖そう」なども当てはまると思います。
言わずもがな、これらの決めつけは偏見ですが、偏見の印象を覆すことはむずかしいので、おとなしく利用してしまうほうが良さそうな気がしますね。
3 健康的で若々しい顔
健康的に見える顔ほど印象が良いそうです。ほうれい線がなく、若々しくてハリがある印象のことですな。
顔だけでなく全身の印象も含めるなら「筋肉粒々」「豊満なバスト」なども、フィットネスの印象を上げることに役立ちそうだなーと思います。
もちろん、ほうれい線バリバリのじいちゃん、ばあちゃんでも、魅力的なキャラクターはいくらでもいるので、あくまで参考程度に。
4 ポジティブな表情
「嬉しそう」「楽しそう」のようにポジティブなイメージの表情のほうが好かれるそうです。
そりゃー、いつも怒ってたり、悲しんでるキャラよりも、笑顔で幸せそうなキャラクターのほうが好まれやすいでしょう。
4-1 険しい表情のキャラには表情豊かな「ピエロ」をセットに
とはいえ「ジョジョ」の承太郎や「闇金ウシジマくん」の牛島社長のように、険しい表情が魅力的なキャラもいます。
そういったキャラの場合は、周囲にピエロのように表情豊かなキャラを配置するといいかもしれませんな。ジョジョならジョセフやポルナレフ、ウシジマくんなら江崎など。
では、以上です。