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『科学的イラスト上達方法』科学が認めた絵の上達が速くなる練習法まとめ

今日のテーマは『科学が認めたイラスト上達法』です。

「絵上手くなる方法を研究したデータってあるのかな~」と気になったので調べてまとめました。

「今日のテーマはイラスト上達法だ、普段どんな練習してる?」「どんなって…とりあえず模写だろ、デッサンもやる、プロのハウツー動画も毎日見るぜ」「私は上手な人の意見を参考にして模写を練習してます、でも上達しなくて…才能ないのかもしれないですねぇ」「その練習法はすべて間違っている」「え!?」誤った練習法3つ、ひたすら模写、とりあえずデッサン、プロの意見を参考、イラストは科学で上達せよッ!

なんだってェェーッ!?

絵は才能なくてもトレーニングで上達可能と判明

「練習は量も大事だが、質も大事なんや」

絵の上達方法は以下3つが有名。

  1. 模写
  2. デッサン
  3. プロの方の意見を聞く

で、この3つの練習法はやればやるほど上達するのですが、そのスピードは『才能に左右される』のが否めないところ。

というのも「努力(練習量)で天才を超えるのは無理」ってのが現代科学的な結論なんですな。

なんだとォ

なんとも夢のない話ですが、たとえばミシガン州立大学の研究では「特定の分野のマスター」において練習の影響力はたった12%、残り88%は周囲の環境やトレーニング開始年齢など努力で変えるのが難しいことと判明しています。

ポイント

練習量が上達に与える影響力は平均12%

ただ、科学者たちの意見は「才能ない奴は諦めろ♥」ではなく「練習量で勝てないなら、やり方を効率的にして勝とうぜ」でございます。

そんでもって芸術的な分野は効率的な練習により技術を伸ばしやすいとわかっているんですよ。

僥倖…!なんという僥倖…!

たとえば練習で短距離走のタイムを縮めるのはむずかしいけど、楽器やイラストの上達はしやすいわけですな。

絵を上達する方法の研究は心理学の世界では90年代以降進められてまして、例えばノースカロライナ大学のレビューでは以下のことが判明しています。

  1. 絵が上手い人と下手な人3つの違いとは
  2. その中で練習で伸ばせるものとは
  3. そして肝心の練習法とは

てことで、模写やデッサンするにしても、上達速度を最大化するにはどんな方法があるの?ってのが今日の内容です。

ここまでのポイント
  1. 練習量が上達に与える影響はたった12%
  2. でも環境が上達に与える影響は80%以上ある
  3. よって練習量を増やすより先に効率化を目指すべし

誤った3つのイラスト練習法

『「絵の上手さ=記憶力」と密接な関係がある件』

てことで前述したように、以下3つ練習法には誤りがあります。

  • ひたすら模写をする
  • まずデッサンを学ぶ
  • とりあえずプロの方の意見を参考にする

「全部やってるわ!」「えぇー?なんで?これらは駄目なんですか?」「それは…」「これら3つが誤りな理由はこうだッ

ひたすら模写やデッサン…の誤り

もちろん模写やデッサンが間違っているわけではないです。

しかし前述したように、効率的にやる方法を知らないと二進も三進もいかんのですな。

筋トレで例えましょう。何となく重い石を持ち上げ続けてる人より『筋肉はどうすれば肥大するのか』を知り正しく食事やトレーニングをする人の方が効率的ですよね。

前者は下手すりゃ体を壊して逆に筋肉落ちるし、根本を知らないから食事の重要さにも気づけません。

模写やデッサンも同様『そもそも、これやると何の能力が伸びて、それがどう絵に役立つの?』を知った方が上達速度が上がるわけですな。

ちなみに同様のことは「ヒロマサのお絵描き講座」の著者、うえだヒロマサ氏も申しておりました。やみくもに練習するだけでは時間がもったいない、と。

ヒロマサのお絵描き講座が初心者絵師に超おすすめな本だった件

練習すればするほどグングン伸びる天才ならまだしも、ボクみたいな凡才は「これ、役に立ってる?」て疑問が浮かぶと、進歩が感じられずモチベーションがガクッと低下するわけです(泣)

過去記事:人は進歩を感じられないとモチベが崩壊する

ポイント

模写やデッサンは「何を鍛えるための練習か」意識するとモチベが保てる

「なるほど模写やデッサンも心理学的なやり方があるわけですね」「そういうことだね、模写やデッサンが間違ってるわけではなく、目的とやり方が大切なんだ」「プロの意見はなんで駄目なんだよ?お前よりまともなことを言ってるように思えるぜッ」「それは…」

プロの意見を参考にする…の誤り

上手い人の意見は貴重!だが…

「専門家もかなり間違ったこと言ってるよ」てのは科学では有名な話でして、たとえばヒューストン大学などが3877人を対象に行った実験では、医者や教師など専門家ですら専門分野のデタラメを数多く信じていることが判明しています(たとえば人は右脳型と左脳型がいる…など)

専門家の意見を100%鵜呑みにできない2つの理由
  1. 個人の意見は誰もに当てはまるわけではないから
  2. 知識は年15%、技術は年30%古くなるから

個人の意見は誰にも当てはまるノウハウになりにくい

プロ(あるいは上手な人)のノウハウを参考にするのは王道ですが、言ってることがバラバラで混乱を招くこともしばしば。

  • 「先にデッサンを学び絵を描くべきだ!」
  • 「いいや描きながらデッサンを学ぶべきだ!」
  • 「広い机で描くべきだ!」「狭い机で描くべきだ!」

あるあるですねぇ

もちろん彼らに悪意があるのではなく、とどのつまり『主観ノウハウ』はバラバラになってしまうんですねぇ。ざっくり言えば「私にとってベストはこれ」なわけ。

よって成功者が発信するノウハウは度々「一部の天才だけに当てはまる理論」だったりもします。たとえば以下は科学的に否定されてるが成功者が言いがちなアドバイス。

科学で否定されてるアドバイス
  • 大きな夢を持ちましょう:98%の人は大きな夢を持つとモチベが崩壊する
  • 良い椅子に座って描きましょう:椅子に座ると脳機能が鈍るし集中力が下落する
  • 考えるより先に行動しましょう:日本人の98%には不向き

言わずもがな、ボクら人間は一人一人違います。

たとえば「クロノタイプ(体内時計)」もみんな違うので、集中力が高まる時間帯も個々に異なるし、田舎が向いてるか、都会が向いてるかも人によって違います。

仕事や勉強がはかどらない!それはクロノタイプの問題かも?て話

これが「成功者=良き指導者足り得ない」理屈なんですね~、当サイトの読者さんにはおなじみなことと思いますが、個人の意見と客観的意見は違うのです。

じゃあもう…どうしようもなくね?

そこで心理学なんだ

そこで、当サイトでは何をするにも『統計データ』を重要視しています。

心理学は統計であり客観的データです。『誰が』『何を』『どれほど』『どれだけやれば』『●%』『どういう結果になる』それが心理学でござる。

もちろん統計が100%正しい選択になることはありませんが、1%でも確立を上げたいなら参考になるのではないかと。

ポイント
  • 主観よりデータを参考にしたほうが成功率を上げやすい

情報は年15%、技術は年30%古くなる

前述したように、教師や脳外科医ですら専門分野のデタラメを信じてることが多いです。

その理由は「知識をアップデートしないからじゃない?」と言われてまして、彼らが学んだころは正解だったことも、時が経ち覆ることがあるわけですな。

たとえば「脳トレで本当に頭よくなるの?」というデータは2014年には「効果あり」と言われてたけど2016年に「ごめん!間違ってたわ!」と覆っております。そのぐらい頻繁にセオリーは覆ってるんですねぇ。

ゲームと脳の科学#5:脳トレの効果がガッツリ否定されて虫の息に

ちなみに情報は年間15%覆り、テクノロジーは30%古くなると言われてるので、専門分野の情報を3年も放置すると浦島太郎です。

つまり「発言してる人の知識は最新のものか」も重要なわけですね。たとえば、いまだに「液晶タブは線の強弱がつけにくいからけしからん」など時代錯誤なことを言う人もいるわけなので、ノウハウにも同様のことが考えられます。

プロの方の意見は貴重ですが、それは自分にも当てはまるか?現代に当てはまるか?と判断できる基準があったほうがいいわけですな。

ポイント
  • 「正解」は日々変化している

「医者や精神科すら古いままの知識で仕事することが往々にしてある、それぐらい知識の変化は早いので頻繁にアップデートが必要なんだ」「そして念を押すが、模写やデッサンを否定しているわけではない、もっと効率的にする方法があると提案しているのだ」「その方法とは」

やるべきは:ドコに力をいれれば成果が最大化するか知ること

先ほどの誤り3つを正しい練習に変える方法があります。

それは『何を伸ばせば絵は上手くなるのか』知ること。

さすれば無意味な練習を回避し、短い時間で効率的に練習できるんで時短にもなるかと。

可愛い萌えキャラも、渋いおっさんも、キモいおっさんも、量産できるんじゃないか!

では何を伸ばせばいいか?実験データをご紹介しよう

絵が上手い人と下手な人3つの違い

ノースカロライナ大学のレビューでは絵が上手い人の特徴を3パターンで分析していました。

絵が上手い人の特徴
  1. 視覚情報の記憶力が高い
  2. 視覚情報を頼りに手を動かす能力が高い
  3. 描く部位の取捨選択が上手い

1は才能の影響が強いものの、一応すべてトレーニングで伸ばすことができます。

なるほど…さっぱりわかりませんね

んまぁ…つまりだな

ざっくりいうと、絵が上手い人は『頭もいい』という結果でござんす。

もちろん、トレーニングで伸ばすことは可能なのでご安心あれ。

視覚情報の記憶力が高い

これは、いわゆるイメージ力のことで、目で見たものを記憶する能力です。

例えば頭の中に資料図鑑を持つようなもので『手の形ってどうだっけ』『犬ってどんな形だっけ』などを頭の中にストックする能力ですな。

これを鍛える意図で行われてるトレーニングがご存知、模写やデッサンです。

絵が上手い人の能力1
  • 絵が上手い人は「頭がいい」(とくに記憶力)

視覚情報を頼りに手を動かす能力が高い

絵が上手い人は『1』の記憶力を頼りに絵をアウトプットする能力に長けています。

例えば資料を何も見ずにサラサラ~と絵を描く人はこの能力が高いわけですね。

もちろん『1』が才能に左右される以上、完全に資料を見ずにスラスラ描くのは難しいでしょう(洋服、背景など細かいものは特に)

ただ数分の資料確認すれば記憶を頼りに描けるぐらいに上達するのは可能とのこと。

絵が上手い人の能力2
  • 絵が上手い人は「記憶」を頼りに絵を描く能力が高い

描く部位の取捨選択が上手い

優れた絵描きは少ない線でも対象の特徴を掴み描写できます(上の画像はピカソの作品)

2010年にニューヨーク市立大学がアーティストと一般人を比較する実験を行ったところ

  • アーティストは対象の特徴をすばやく見抜く
  • 対象を最小限の線で描くこともできる

ことがわかっています。

具体的には象さんの写真を見せて『70本のテープ(線)で象さんを描写したみてね』という実験で、一般人は70本全ての線を使いきっても描写できなかったのに対し、アーティストは10本そこそこの線でも象だとわかる作品を仕上げたそうな。

絵が上手い人はシンプルな少ない線でも上手にキャラが描けますが、それはこの取捨選択が能力が高いからだったんですね~。てなわけで、これも鍛えると良さげ。

絵が上手い人の能力3
  • 絵が上手い人は「少ない線」でも上手に描ける

上達すべき3つの能力が判明

さて『絵を上達するには何を鍛えるべき?』の答えが出ました。

絵を上達するには
  • 視覚情報の記憶力を伸ばす
  • 視覚情報を頼りに手を動かす能力を伸ばす
  • 描く部位の取捨選択力を伸ばす

これら三点をトレーニングすればイラスト上達に繋がります。

ちなみに、この3つの能力がめちゃ高いと感じたのが「アニメ私塾流」の室井康雄さんや、「ヒロマサのお絵描き講座」のヒロマサさん。本も良作なのでおすすめ。

さて絵を上達するには何を鍛えるべきか答えが出たな

もったいぶらないで早く教えてくれよ~

【心理学的イラスト練習法3つ】

では心理学的に正しいとされるイラスト上達法を3つご紹介します。

視覚情報の記憶力を伸ばすビジュアライゼーション

「記憶力はイラストの上達に欠かせないそうな」

たとえば、277人の美学生を対象にした実験では、風景画、空想画問わず、絵が上手い人はイメージの記憶力が高いことがわかっています。

そこでトレーニングとして用いられるのがビジュアライゼーション、簡単に言えば条件付きの模写のことです。

描きたい絵を30~60秒だけ観察してから記憶を頼りに絵を描き、描き終わったら再現度をチェックします。

はじめは難易度を緩く、簡単な絵をビジュアライゼーションしてみて、慣れてきたら絵を複雑にしたり、確認時間を15秒に短縮するなどしてみてください。普通に模写だけするより能力が上がるのではないかと思います。

ビジュアライゼーション
  1. 描きたい絵を30〜60秒観察
  2. 観察したイラストを隠す
  3. 記憶を頼りにイラストを再現
  4. 描き終わったら元の絵と比べて再現度チェック

視覚情報を頼りに手を動かす能力を伸ばすミラー・ドローイング

最も伸ばしやすいのは目で得た情報をササッと手に伝える能力で、これが高いほど記憶したイメージを繊細に描けるようになるんですな。

これを伸ばすために心理学ではミラー・ドローイングという手法がよく用いられます。

ミラードローイングとは、自分の手元と紙(液タブ、ペンタブ)を隠し、鏡に映った自分を見ながら絵を描く練習法です。絵が上手い人ほど、これをスムーズに行えることがわかっています。

鏡の用意が面倒なら『手と紙を見ずに対象を模写する』でもOK 。それはブラインド・コントアー・ドローイングと呼ばれ古くから画家の練習法として使われてきた手法です。

絵を描く前のウォーミングアップ代りに2~3回行ってみてください。

ミラー・ドローイング
  • 手元と紙を隠し、鏡に映った自分を見ながら絵を描く

描く部位の取捨選択力を伸ばすビジュアル・セレクション

優れた絵描きは少ない線でも対象の特徴を掴み、描写できることがわかっています。

その実験は前述した通りですが、トレーニング方法はシンプル、線を制限して絵を描いてみるだけです。

例えば実験のように70本の線だけで描く、10本の線だけで描く、あるいは時間を区切って10分以内に描く、など。

ビジュアル・セレクション
  • 「線の数」「時間」などを制限して絵を描く練習

イラスト上達には「脳を鍛える」ことも欠かせない

「運動と睡眠が、最強の脳トレ」

てのが科学的なイラスト上達法3つでした。ざっくりまとめると、脳を鍛えながら絵の練習をしたほうが効率が良くなるわけですな。

ただ、ここで欠かせないのが『脳をフル活用するには健康がめっちゃ大事!』なことでございます。

あ…?

たとえば、イラスト上達にはワーキングメモリ(短期記憶能力)の向上が欠かせません。

ワーキングメモリを鍛えれば学習能力が上がるので模写やデッサンの制度が上がりますし、頭の回転が早くなり生産性も向上すると判明しています。たとえば、

  • ワーキングメモリ低い人:10秒に一度資料を見る
  • ワーキングメモリ高い人:120秒に一度資料を見る

つまり、ワーキングメモリが高ければ脳内に資料をストックできるわけですな。

ワーキングメモリの鍛え方

先に述べておくと、ワーキングメモリの性能を上げる方法は『これで100%OK』という方法はまだ見つかってないです。

ただ希望がある実験データは続々と出ているので、その中からすぐに試せそうなことを3つご紹介しましょう。

その1 運動

運動でワーキングメモリが向上すると示すデータが多くあります。

とはいえ激しい運動は必要なく、とりあえず20-30分のさんぽでも構いません。それとイスに座ることは脳にめっちゃ悪いので、絵を描く態勢はスタンディングを推奨します。

その2 デュアルエヌバックゲーム

DNBというゲームもワーキングメモリ向上に役立つと言われてます。

おすすめはメンタリストDaiGoさん監修のアプリ版で、日々のトレーニング成果を確認できて便利です。

その3 緑茶、ペパーミントティー

緑茶やペパーミントティーで脳機能が向上するとのデータもあります。

  • スイスのバーゼル大学の研究では緑茶を飲んで知力テストした学生は成績がアップ、脳機能の向上も見られた
  • ノーザンブリア大学が180名の被験者を対象におこなった実験ではペパーミントティーにも記憶力を向上する効果があると判明した

ペパーミントは日中の気分をスッキリさせる効果もあるのでいいですねぇ~。ついでにクリエイティブなアイデアが出やすくなる効果もあるので、作業前にお茶を飲むのはおすすめです。

「てのが今日の内容だ、ドゥーユーアンダスタン?」「はいッ、意識しますね」「ち…まぁ参考にはしてやるよ」おしまい♥

イラスト上達スキルが身につくお勧め書籍3選

最後は恒例の『一歩先をゆくスキルが身につく』お勧め書籍を3冊ご紹介。今回は「イラストの上達」スキルをピックアップ。

ヒロマサのお絵描き講座

いまんとこ一番おすすめなイラスト上達本がこちら。ガッツリ初心者向けな内容ですが、今まで色んな本を買っては挫折してきたビギナーほどおすすめ。あと、ところどころ挟まれる作者さんのアドバイスが的を射ていて参考になります(睡眠も大事やで、など)

アニメ私塾流 最速でなんでも描けるようになるキャラ作画の技術

本文で紹介した室井康雄さんの本。「ヒロマサのお絵描き講座」に比べると経験者向けな内容ですが、ビジュアル・セレクション(少ない線で描く)の神髄が学べます。ちなみに付属DVDでは「三次元の写真を二次元化する」映像が収録されてまして、これまた参考になるのです。

写真加工で作る風景イラスト

こちらはガッツリ「経験者向け」の本。背景を時短で描く方法が解説されてるのですが、これまた「取捨選択」の重要性が述べられてるので、本記事の主張とも近くて参考になるのではないかと。

では以上です。ばいびー♥