RPGやノベルゲーム制作に欠かせない!ゲームキャラクター5つの型

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ストーリー性があるゲームは、キャラクターの良し悪しが評価に直結するわけです。

ちなみに、キャラクター創作の基本はキャラクターのつくり方 物語に必要なキャラクターの役割9選でも考察してるのでご参照くださいませ。

キャラクターのつくり方 物語に必要なキャラクターの役割9選
キャラクターのつくり方 物語に必要なキャラクターの役割9選

物語には「すべてのキャラクターに役割を与えよ」という鉄則があるわけです。 好みのキャラクターをでたらめに配置すればいいわけではなく、古典演劇のように「必要最低限のキャラで物語が回る」ように、設定されていなくてはいけないん […]

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ただ、ゲームキャラの創作は、漫画やラノベの創作と違ったルールがあるそうな。

てことで今回は名著「ゲームシナリオの書き方」を参考に「ゲームに欠かせないキャラクター5つの型」をご紹介します。

記事のタイトルは「RPGやギャルゲ(ノベルゲーム)」としていますが、アクションでもホラゲでも利用できる知識だと思うので、どうぞ参考程度に。

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1 ゲームキャラ創作の特徴

前述したように、ゲームキャラ創作は、漫画やラノベのキャラ創作とは若干異なります。

漫画やラノベと違い、ゲームは「プレイヤーが操作し、体験するもの」だからです。

  • 漫画・ラノベ:第三者のようにイスに座って物語をながめる
  • ゲーム:プレイヤーが主人公になり、ゲームを進める

たとえば、漫画やラノベに無く、ゲームに存在する概念として「難易度」がありますね。

ゲームはプレイヤーが課題をクリアしないと先に進めないので、ゲームのルールを説明するキャラや、システムを補助するキャラクターが必要になるわけです。

1-1 ゲームキャラには「難易度調整」の役割もある

  • 漫画・ラノベ:物語を盛り上げるために仲間キャラが存在する
  • ゲーム:プレイヤーの操作を助けるために仲間キャラが存在する

各キャラクターに役割があることは「キャラクターのつくり方」でも解説しましたが、ゲームキャラの役割は「難易度の調整」「システムの説明」など、プレイヤーの体験補助がメインなわけですな。

たとえば、RPGの仲間キャラは冒頭で勢ぞろいすることはなく、ストーリーが進むにつれて徐々に増えていき、途中離脱はほぼありません。最初からフルパーティーでは難易度が緩くなってクソゲー化してしまうからです。

では、具体的にゲームのキャラはどのように創作すればいいのか?ゲームシナリオの書き方を参考に考察しました。

2 ゲームに欠かせないキャラの型5選

2-1 主人公

ゲームにおける「主人公」は、プレイヤーがメインに操作する対象のことです。

ゲームの主人公は以下2つのパターンに分けられます。

  1. 感情移入型:セリフをしゃべらず、プレイヤーがキャラの性格を自由に想像できる
  2. 独立思考型:セリフをしゃべり、性格と個性が独立している

前者はドラクエ、後者はFFとイメージするとわかりやすいですな。

「感情移入型」は緻密なシナリオには向きませんが、名前や性別、見た目を選択できるなど、プレイヤーが自分の分身として感情移入する対象にできます。

「独立思考型」は見た目や性格は固定されてしまいますが、主人公の心情を描きやすいので映画ようにドラマティックなシナリオに向いています。

てな感じで両者一長一短ありますが、今のところ両者の優劣を示す研究データはないので好みで選んでOKです。

1-2 攻略対象キャラ

攻略対象キャラとは「ゲームを先に進めるために攻略しなくてはいけないキャラ」のことです。

たとえば「恋愛ゲーム」なら恋愛対象のヒロイン、「RPG」「アクション」なら物語をすすめるために倒さねばならないボスキャラが攻略対象キャラに該当します。

中、長編ゲームは攻略対象キャラを複数用意し、それぞれ異なった特徴を持たせるのがセオリーです。

たとえば恋愛ノベルゲームなら、性格や見た目が異なる5人の攻略対象キャラを登場させ、プレイヤーが好みのタイプを選択できるのが一般的ですな。

アクションゲームのボスキャラは倒し方が一辺倒にならないように「素早いボス」「大きいボス」「複数に分裂するボス」など、ステージごとに性質が異なることが多いです。

2-3 ザコキャラ

「ザコキャラ」は、プレイヤーがもっとも多く戦闘することになる敵です。

スーパーマリオならクリボーやノコノコ、バイオハザードはゾンビやハンターがザコキャラに該当します。

前述した「2-2 攻略対象キャラ」でもあるので、ステージが先に進むにつれて強くなっていくよう設定するのがポイントです。たとえばスーパーマリオのノコノコはステージを進めると空を飛ぶようになって、倒すための難易度が上がりますな。

2-4 仲間キャラ

仲間キャラの役割は「プレイヤーが選べる選択肢を増やす」ことです。

たとえばRPGのプレイヤーが「戦士」なら戦い方は物理攻撃のみですが、「魔法使い」の仲間が入ることで魔法攻撃という選択肢が増えます。つまり、難易度が調整されるわけですな。

バイオハザードのようなアクションゲームでは、キャラクターAはハンドガンしか使えないけど、キャラクターBはショットガンを使える、のようにプレイヤーが選べる選択肢を増やします。

恋愛ノベルゲームなら、友人のAくんを仲間にすればダブルデートができるようになり、デートの誘いが成功しやすくなる、みたいなかんじです。

逆にいうと、仲間キャラをつくるときは「このキャラが登場することでプレイヤーが選べる選択肢はどう増えるか?」をしっかり設定しなくてはいけません。

2-5 システムキャラ

システムキャラはゲーム上の難易度を調整するキャラクターです。

たとえば、名作「バイオハザード4」のステージ間に登場する武器商人のおじさんは「武器をグレードアップし敵の戦闘力のインフレに対応する」ためのシステムキャラです。

RPGの宿屋の店主は体力回復役、教会の牧師はセーブ役、のように、これまたゲームの難易度を調整しています。体力が一度も回復できなかったり、セーブが一度もできないゲームはむずかしいですからね。

システムキャラは基本的に「システムをこなす以外の役割を与えない」のがセオリーです。

たとば宿屋の店主が「今日は気分が悪いから泊めてやんないよ」なんて言わないほうが良いわけですな。宿屋に話しかけたら必ず体力回復できる安心感があったほうがいいでしょう。

以上です。

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