「創作活動で暮らせるクリエイターが増えるといいね」と思って情報配信している当サイト。

そこで注目してるのが、ピクシブ株式会社の『PixivFANBOX ピクシブファンボックス』というサービスです。

PixivFANBOXとは、サブスクリプション(月額制)コミュニティを『無料で』つくれるサービスでのこと。

たとえば、『あなたのファンクラブ』をつくったり、『活動支援してくれるスポンサーを募集する』用途で活用できるんですな。

今日はそんな『いまさら聞けないPixivFANBOX入門』をお送りします。

「つーわけでスタートだッ」「よろしくおねがいしますッ」

PixivFANBOXとは

「ファンが直接クリエイターを支援する時代ッ」

軽くおさらいすると、PixivFANBOXとは『ファンがクリエイターを直接支援できるサービス』のこと。ざっくりいえば『ファンクラブ的なコミュニティ』をつくれるサービスです。

以下の公式GIFがわかりやすいですね。

出典:https://www.pixiv.net/fanbox/creator/start

  1. 応援してるクリエイターにファンが支援金を投下
  2. クリエイターは創作資金が得られ、バイト時間も減らせてハッピー
  3. 作品投稿のペースとクオリティが上がりファンもハッピー

事務所や出版社を介さず、ダイレクトにファンとクリエイターが繋がれるのがPixivFANBOXの特徴です。

こういうマーケティングモデルを『ダイレクト・レスポンス・マーケティング』といいます。

どんなクリエイターがファンボックスを利用しているのか

「絵描き、YouTuber、なんでもオケ」

PixivFANBOXは「絵描き」「アーティスト」「ユーチューバー」「ゲーム制作者」など、クリエイティブな活動をしているクリエイターが多く利用しています。

クリエイターと支援者の関係性はおもに三種類で、以下のどれかに該当するケースが多いですな。

  1. ファンクラブ:クリエイターとファンという関係性
  2. 活動資金スポンサー:広告塔と広告主という関係性
  3. ノウハウ配信:講師と生徒という関係性

決まったルールはないので好きに決めてオーケーでございます。

ただ「クリエイティブな活動」と相性が良いので、二次元、ゲームなどのコンテンツ配信をおこなってる人のほうが使いやすいのではないかと。

  • 相性が良くない:俳優のファンクラブ、ブログのスポンサー募集、ビジネスノウハウ配信
  • 相性が良い:ユーチューバーのファンクラブ、マンガ家のスポンサー募集、絵描きノウハウ配信
なるほどです

まぁこれは「個人的感想」なので、俳優がファンクラブつくろうが、ビジネスノウハウ配信しようが、基本的になんでも良しです。

『ファンとクリエイター』の両者さえいれば成り立つのがPixivFANBOXでございます。

PixivFANBOXの使用例:こんな運営の仕方がある

PixivFANBOXでは「支援者にお返しを用意する」のがセオリーです

お返しのバリエーションはクリエイターの活動により様々。

たとえば当サイトで紹介したことがあるクリエイターさんは以下のようなお返しを用意しています。※画像は例によって楽天より拝借

旅するイラストレーター:さけハラスさんの場合

著「写真加工で作る風景イラスト」の「さけハラス」さんは旅するイラストレーター

旅の資金を支援で募り、旅の様子や旅先で仕上げたイラストをご支援者さんにお返ししているようです。

お絵描き講師:ヒロマサさん

著「ヒロマサのお絵描き講座」の「ヒロマサ」さんはお絵描き講師

支援プランに応じて「絵の描き方講座」「ヒロマサ氏による添削」などをお返しにしています。

マンガ家:夜麻みゆきさん


OVA化もした著「刻の大地」が有名な「夜麻みゆき」さんはマンガ家

支援金は創作活動に当てられるそうで、10年前に連載終了した「刻の大地」が復活したのが有名ですね(クラウドファンディングですが)

たっつーの場合

参考程度にボクが支援者さんにお返ししてる内容もご紹介

ボクは「オリジナルゲームの実況」「作品の先行公開」「フリートーク」がメインのお返しです。以下の一覧を参考にどぞ

PixivFANBOXスタートまでの流れ5ステップ

PixivFANBOX運営の手順をざっくり解説しると、以下の5ステップになります。

PixivFANBOXスタートの5step

  1. アカウント作成
  2. クリエイターページ作成
  3. 支援者限定コンテンツ作成
  4. プランを作成
  5. オープンメディアで告知

「5」のオープンメディアがわからないなら『クリエイターのメディア運営入門』を参照してください。ガッツリ解説しています。

step1:アカウント作成

まずは「公式スタートページ」よりFANBOXアカウントを作成

下記リンクから登録して支援者20名を達成するとイイことがあるみたいです。詳しくは下記ページを参考にどぞ。

上記画面の「FANBOXを始める」をクリックし、案内どおりに進めればものの2~3分でスタート準備は完了します。

銀行口座はお手持ちの口座でオッケー。自分は『ネット上の取引が手軽』『ポイントが溜まる』『全国のATMでもつかえる』ことから、楽天銀行を利用しています。

ジャパンネット銀行は対応してないATMも多いですからなぁ。

ただ「すでに口座があるのに新規に作る必要はない」です。

step2:クリエイターページ作成

アカウントを作ったら「クリエイターページ」を整えましょう。

クリエイターページとは、上記画像のようなページのこと(これ)、以下を設定しておくことができます。

  • カバー画像:上記の赤いマッチョの画像のこと。Pixivのアカウントにも表示されるので、あなたを象徴するような画像にしておくとグッド
  • ポートフォリオ:あなたの作品をいくつかサンプルとして展示可能(形式は画像、映像、音声)、こちらもあなたを象徴するような作品をセレクトしておけば良いかと思います
  • プロフィール:どんな活動をしているかを記載できます。できれば「誰にどんな価値を届ける思いで活動してるか」を記載すると良し
  • 外部リンク:ホームページやSNSのアカウントにリンクができます

お客さんは、あなたのクリエイターページを見て「支援すっかなー、どうすっかなー」と悩むことになるので、少しでも支援をうながせるようにしたいところです。

…が、いかんせんショボいページしか作れないのが悩ましいところ(笑)

てことで自分はクリエイターページでのプロフィールは活動内容にとどめて、別でがっつりアピールするページをつくりました。それが以下のページ。

ちなみに、このように『特定のサービス(商品)の広告に特化したページ』をLP(ランディングページ)、もしくはセールスレターといいます。

LPの用意は必須ではありませんが、もし作るならボクのようにブログを利用するのもいいしクリエイターのメディア運営入門でご紹介した『ペライチ』を使えば手軽です。

step3:支援者限定コンテンツ作成

「支援してくれた方は『すぐに』以下が手に入りますよ」

と提供できるコンテンツを用意しておくと親切です。いわゆる「特典マーケティング」ってやつですな。たとえば、

  • 支援していただくとその日から「限定動画」が見れるようになります
  • 支援していただくとその日から「過去の投稿もぜんぶ」見れるようになります
  • 支援していただくとその日から「生放送の閲覧」ができるようになります

みたいなかんじ。

つまり、支援した瞬間からお得な状況はスタートしてますよーと、教えてあげたほうがいいわけですねぇ。

というのも、こういうことは言われないと意外と気づかないもんなので、LPやセールスレターに記載しておいたほうが良さげ。

もしまだ「支援者限定コンテンツ」が1つもないなら、ラフ画でも構わないので1~3つほど用意しておけば、告知をスムーズにおこなえるのではないかと思います。

step4:プランを作成

支援を受けるには『プラン』を用意しなくてはいけません。

プランとは「月いくらの支援で:どんなお返しが受けられるか」を定めたもので、たとえば以下のようなかんじ。

もちろん、これは一例なので「値段」「サービス内容」「プラン名」などは自由に決めてオーケーです。

たとえば好きなクリエイターさんのプランを参考にするのもいいでしょう。

「値段」「プラン数」の決め方

値段の決め方はいろいろありますが、当サイトらしく心理学を応用した方法をご紹介します。

プランを多くしすぎない

プランの大量生産は逆効果

たとえば、行動心理学者ダン・アリエリーの有名な研究では「選択肢が多いほど注目を集めやすいが、成約率が下がる」ことがわかってまして、それを「選択疲れ」といいます。

スリーパートリスト

多すぎる選択肢もダメだが少なすぎても選ばれにくい

たとえばPixivFANBOX公式の統計によると「プランを複数用意してるクリエイターは、そうでないクリエイターに比べ平均2倍も支援者が多い」傾向にあるんだそうな。

よってベストは「松竹梅」3つのプランを用意すること。心理学ではスリーパートリストと呼ばれています。

1,000円より980円

価格はあえてキリが悪くするのがおすすめ

これは心理学で「ピークテクニック」と呼ばれる定番の説得術で、たとえば、カリフォルニア大学の研究によると、支援金は「キリが悪い数字」ほど得やすいことがわかっています。

お返し過剰にならないよう注意

お返しは「ほどほど」にしましょう

ベストセラー「GIVE&TAKE与える人ほど成功する時代」によると『受けた価値以上をお返ししようとすると成功から遠ざかる』ことがわかっているます。Pixiv公式も「お返しのために創作時間がなくなったら本末転倒」と述べているので、過剰なお返しプランは控えたほうが良さげ

市場相場より自己相場で決める

価格は「市場相場」より「自己相場」で決めるのがおすすめ

つまり「周りがこのぐらいの値段にしてるから…」で決めるのではなく「自分がこのぐらいもらいたいからこの価格」という決め方がベストということ。

たとえば「創作時間が1時間欲しい」だったら自分の時給を価格にすればいいし「カレーが食べたい」ならカレーの料金を価格にすれば良し。市場ではなく「なんのために支援が欲しいのか」で金額を決めましょう。

迷ったら公式のガイドラインを参考にすればオケ

とどのつまり、結論はこうなんだぜ

ざっくり要点まとめますと

  1. プラン数は3つ(松、竹、梅)
  2. 価格は『なんのために支援が欲しいのか』で決める

というところ。ちなみにPIxivの公式がアナウンスしてるガイドラインもあるので、困ったらそれをそのまま利用してみるのも良いかと思います。

以下公式の「クリエイターズガイド」より

step5:オープンメディアで告知

「言わなきゃ、誰も気づかない」

最後に、あなたのFANBOXページをオープンメディア(ブログ、Twitterなど)で告知しましょう。というのも、気づいてもらえなければ存在していないのと同じですからね。

ポイントは『ちゃんと宣伝する』ことです。

ヒトには「嫌儲バイアス」が備わってるので、お金が関わる宣伝はどうしても消極的になりがち。

でも前述したように「言わなきゃ、誰も気づかない」ので、ガッツリ宣伝することをおすすめします。

具体的には『クリエイターのメディア運営入門』でも解説したように、以下の図式で告知をおこなうのがオススメです(これは当サイトの例)

この図式は『マーケティングファネル』と呼ばれるもので、PixivFANBOXのようなコミュニティ型ビジネスととても相性がいいのでおすすめ。要点は、

  1. 上のほうでは広く、浅く人を集める(ターゲットを絞らない)
  2. 下に進むにつれ、狭く深く人を集める(ターゲットを絞る)

たとえばYou Tubeやブログではターゲットを限定せずバラエティに富んだ発信をしつつ「私により興味をもった人だけこちらへどうぞ」とPixivFANBOXを告知するわけですな。

FANBOXを楽しくつづけるための心理学アドバイス10選

「がんばるとモチベは崩壊するのだッ」

最後に、PixivFANBOXを楽しくつづけるための心理学アドバイスをご紹介。

当サイトの読者さんにはおなじみと思いますが『とにかく、こういった活動はモチベがポッキリ折れやすい』のでございます。たとえば、

  • 支援者が増えなくて心が病む
  • 「いいね」されないくて心が病む
  • 他のクリエイターへの嫉妬で攻撃的になる

などなど。

てことで、楽しく活動をつづけるには『モチベーションを保てる科学的方法を片っ端から試す』に限ります。

具体的には以下の記事あたりをご参照いただければと思います。

要点を10個ピックアップすると以下のとおり。

メンタルを良好にする

これは基本、メンタルが良好じゃないとちょっとしたストレスで落ち込みやすくなってしまいます。

とくにクリエイターは「不摂生により不健康」なので、ふつうの人よりメンタルが病みやすいんですな。てことで「運動」「食事」「睡眠」を整えるのが第一です。

大きな夢、目標は持たない

夢も目標もいらんわ、てのが科学者たちの意見。

理由は「現実と理想のギャップで苦しむことになるから」でして、FANBOXだけで生活できるようになるんだーい!みたいな空想はしないほうが良さげ

毎日達成できることを目標にする

大きな夢は挫折の原因になるので「毎日達成できるカンタンなこと」を目標にしたようが良いです。

たとえば「支援者100人を目指すぞ!」などは大きな夢の部類に入るのでNG。それより「絵が一枚描けたらアップしよう」ぐらいが適切です。

目標を達成できたら記録

人は「ウソでもいいから行動が報われてないとモチベが崩壊する」と判明しています。

てことで進んでる感を客観視できるように「達成したこと」を日々記録するのがおすすめ。記録アプリでもいいし、ノートにメモするのでもOKです。

チートデイをつくる

定期的に「ガス抜きの日」を指定しておきましょう。

毎日がんばり続けるとメンタルが死んでしまいますからな。ただチートデイは「事前に決めてる」ことが条件。なりゆきで「えーい今日は気分が乗らないからガス抜きじゃ!」となってしまうと三日坊主になりやすいので注意。

お金をモチベにしない

人には『嫌儲バイアス』がありまして、生まれながらに金儲けに罪悪感を抱いてしまうのです。

よって、いくらお金が欲しくても「自分はお金のために行動してる」と気づくとプリッツ並みにポキッと心が折れてしまうんですよ。モチベは「お金」より「誰かへの貢献」にしたほうが良さげです。

「いいね」を求めない

いいね!にはお金をもらうのと同じぐらい脳の報酬系を刺激する作用が確認されています。

「いいね」はいくら集めても気分が満たされることはないのでメンタルも病みやすくなるので注意が必要。評価されれば嬉しいのが人情ですが、人から「与えてもらう」より「与える」ことを目標に活動したほうが幸福になれそうです。

ドーパミンを補充

言わずもがなドーパミンはやる気の源ですが、その材料はチロシンというアミノ酸。

肉を多く食べる人なら自然と足りてますが、多くの日本人は不足しがちなのでサプリで補ってみるのもいいでしょう

参考記事:ドーパミンの材料チロシンとは

ネガティブな物事に近づかない

ストレス、ネガティブな感情、他人への敵意はインフルエンザのように人から人へと感染することがわかっています。

よって「炎上ニュース」「匿名掲示板」などは見ないのがおすすめ。好奇心は満たされますがデメリットが強すぎますからねぇ。

他人と自分を比べない

他人との比較は人生満足度をガクッと下げることがわかっています。

とくにクリエイターみたいに格差が大きい分野はその影響がより顕著です。よって、比較するぐらいなら「同業者は一切見ない」でオーケー。

大丈夫、同業者の活動状況なんか知らなくても死にゃしません。多少メリットもありましょうが、デメリットのほうがはるかに上回ってるのであんま気にしなくていいかと。

まとめ:キミも今日からフリーランスクリエイターだ☆

「イヤーーッフゥーッ☆」

以上が、PixivFANBOX入門編でした。少しでも参考になったなら幸いです。

PixivFANBOXはとても良いシステムです。これだけのシステムを『無料で』つかえるとは、現代はクリエイターに易しい時代だなぁと思います。

私事ではございますが「クリエイターとして食えないから就職することにした」と夢を諦めた人の背中を見送った数は数えきれません。

「彼らが夢を追った時代にPixivFANBOXがあれば、彼らはいまも活動を続けていたんだろうか」と想像してしまうこともあります。まぁ、その答えは知りようもないですが、

1つ確かなことは「これからの時代のクリエイターは、過去に比べ有利な土俵にいる」ということです。

ネットの発達でモノが売れなくなったなどと揶揄されますが、それは「モノの売り方」が変化しただけのこと。

たとえば全編無料公開された絵本「えんとつ町のプペル」が48万部も大ヒットしたのは象徴的なエピソードといえましょう。

サブスクリプション(月額サービス)も近年爆発的に伸びてきたビジネススタイルの1つ。PixivFANBOXは時代にマッチしたサービスだと思います。

ぜひ、あなたのクリエイティブな活動にご活用くださいませ。

てことで、なんかPixivの回し者っぽくなってきたので終わりにします(笑)

では、ばいびー♥



SNSのネタにでもどうぞ( ˘ω˘)


「好きなことで生きる」リアルな物語