PixivFANBOX入門|使い方・スタート手順・プラン案を解説

  • 創作活動に打ち込む時間とお金が欲しい
  • PixivFANBOXで支援者を集めてみたい
  • でもPixivFANBOXってどう利用すればいいんだろう

そんな疑問にお答えします。

PixivFANBOXを利用すれば、ファンクラブのような月額コミュニティを「無料で」開設でき、活動の資金を得たり、ファンと深い交流ができます。

今回は、PixivFANBOXの使い方、スタート方法、プランの案をご紹介しましょう。

この講座を読むと

PixivFANBOXを開設し、ファンに告知できるようになる

  • フリーランスイラストレーター:漫画動画の作画約40件担当
  • ゲーム実況者:YouTubeチャンネル登録者数合計8,700名
  • ゲームクリエイター:RPGアツマールデイリーランキング1位
  • ブログマーケッター:本職。プロとして7年目
  • 詳細なプロフィールはこちら

PixivFANBOXとは

PixivFANBOXは、ファン(支援者)がクリエイターを金銭サポートできるサービスです。

以下の図のように、支援者がクリエイターを資金援助し、クリエイターは支援者に特別なお返しができます。

例えば月額500円で支援者を募集し、週1回、創作の裏話やラフ画をお返しする、といった使い方が一般的です。

  1. 支援プランをつくる(値段は月額100円~10万円の範囲で自由設定)(複数個作成可能)
  2. 支援者だけが見れる文章、画像、動画を投稿
  3. 支援者とだけコメントのやりとり

詳しい機能やコンセプトは、公式サイトもご参照ください。

PixivFANBOXの対象者

PixivFANBOXは「イラストレーター」「ゲームクリエイター」「プログラマー」「ゲーム実況者」など、クリエイティブな活動をしているクリエイターが多く利用しています。

中でも、Pixivを利用しているイラストレーターと相性がよく、PixivのイラストページからFANBOXまでの誘導がスムーズにおこなえます。

PixivFANBOXに向かない人

「月額でノウハウ配信する」「サービスの量や質で支援者を増やす」といった目的はPixivFANBOXのシステムと相性がよくありません。

例えば「DMMオンラインサロン」で展開されているようなコンテンツ配信をしたい人は、PixivFANBOXではなくCi-enファンティアを利用したほうが、要望を満たせると思います。

PixivFANBOXは「クリエイターを応援する」ことに特化したサービスです。

ビジネスや学習コンテンツとして利用する機能は「あえて」削ぎ落とされていて、ファンとの交流を目的にシステム設計されています。

以下はPixivFANBOX公式ページの引用です。

FANBOXは毎月支援者に作品を公開するサービスではありません。

(略)限定コンテンツに対してではなく、あなたの活動の継続と成長に対してお金を払ってくれる支援者を大事にしてください。

色々なお返しの例

ヤトさん

PixivFANBOXでは「支援者にお返し」を用意するのがセオリーです。

「お返しといっても、どんなコンテンツを用意すればいいんだろう」という疑問も浮かぶかもしれませんので、FANBOXを利用しているクリエイターの方々がどんなお返しを用意しているか参考にしてみましょう。

旅するイラストレーター:さけハラスさん

○×でわかる風景作画」の作者、旅するイラストレーターさけハラスさんは、旅の資金を支援で募り、旅の様子や旅先で仕上げたイラストをご支援者さんにお返ししているようです。

お絵描き講師:ヒロマサさん

ヒロマサのお絵描き講座」の作者、お絵描き講師ヒロマサさんは、支援プランに応じて「絵の描き方講座」「ヒロマサ氏による添削」などをお返しにしています。

マンガ家:夜麻みゆきさん

OVA化もした著「刻の大地」作者、漫画家の夜麻みゆきさんは、不定期で活動の裏話をお返ししています。

プログラマーブロガー:くまさん

ブログ運営やCSSカスタマイズのブログ「for-men」の管理人、くまさんは、支援者限定CSSコードの公開や、ブログのトップぺージでメディアを宣伝できる権利などをお返しにしています。

PixivFANBOXスタート手順5ステップ

PixivFANBOXは、以下5つの手順でスタートできます。

  1. アカウント作成
  2. クリエイターページ作成
  3. 支援者限定コンテンツ作成
  4. プランを作成
  5. ファンに告知

step1:アカウント作成

ヤトさん

公式ページ」の「クリエイターになる」をクリックしアカウントを作成

案内どおりに進めればものの2~3分でスタート準備は完了します。

銀行口座の登録が必要ですが、お手持ちの口座で問題ありません。僕はネット収入には楽天銀行を利用しています。

楽天銀行のメリット
  • ネット上の取引が手軽
  • 楽天ポイントが溜まる
  • 全国のATMでもつかえる
ポイント
  • FANBOXアカウントは2~3分でつくれる

step2:クリエイターページ作成

ヤトさん

アカウントを作ったら「クリエイターページ」を整えましょう

クリエイターページとは、以下のようなトップページのこと。

読者が一番最初に目にするページなので、活動内容や支援プラン、お返し内容を簡潔に伝えましょう。

1
プロフィール

どんな活動をしているか記載できます。「誰にどんな価値を届ける思いで活動してるか」を記載するといいでしょう。 

2
ポートフォリオ

作品のサンプルを展示できます(形式は画像、映像、音声)あなたを象徴する作品をセレクトしておけばいいと思います。

3
カバー画像

上記の赤いマッチョの画像のこと。Pixivのアカウントにも表示されるので、目立つ画像にしておくことをおすすめします。

4
外部リンク

ホームページやSNSのアカウントにリンクができます。

step3:支援者限定コンテンツ作成

ヤトさん

支援した日からすぐ受け取れるお返しを用意しておくと親切です。

FANBOXではお返しは必須ではないものの、ファンとしては支援後すぐに閲覧可能なコンテンツを体験したいものです。

ラフ画でも構わないので支援者限定記事を2~3用意しておけば、支援者に告知もしやすいのではないかと思います。

step4:プランを作成

ヤトさん

支援を受けるには「プラン」を用意しなくてはいけません。

プランとは「月額いくらであなたを支援できるか」を定めたもので、たとえば以下のように設定します。

「値段」「サービス内容」「プラン名」などは自由に決めてオーケーです。他の方がどんなプランをつくっているか参考にしてみるのもいいでしょう。

プラン作りに役立ちそうな心理学を紹介します。

プランを多くしすぎない

ヤトさん

プラン数が多いと支援されにくいかもしれません。

行動心理学者ダン・アリエリーの研究により「選択肢は多いほど注目を集めやすいが、成約率は下がる」ことが判明しました。これを「選択疲れ」といいます。

注目を集めたいなら選択肢を多くしたほうがいいけど、「1つを選ばせたい」なら、選択肢を少なくしたほうがいいわけですな。

プランは3つにする

ヤトさん

選択肢は少なすぎても選ばれにくくなります。

選択肢が多すぎると選択疲れが起きますが、逆に少なすぎると選択率が下がります。そこでマーケティングの世界では「松竹梅」3つのプランを用意するのが一般的で、これを「スリーパートリスト」といいます。

PixivFANBOX公式の統計によると「プランを複数用意してるクリエイターは、そうでないクリエイターに比べ平均2倍も支援者が多い」そうです。

1,000円より980円

ヤトさん

キリが悪くい数字の方が支援者が増えるというデータがあります。

カリフォルニア大学の研究によると「1,000円」のようにキリが良い数字で募金を集めるより「980円」のようにキリが悪い数字で募金したほうが支援金が集まりやすいことがわかっています。

この心理学は「ピークテクニック」と呼ばれ、あらゆる商品の価格付けで利用されています。

迷ったら公式のガイドラインを参考にすればオケ

PIxivFANBOX公式ガイドラインもあるので、困ったらそのまま真似してみましょう。

以下公式の「クリエイターズガイド」より

ポイント
  • プランの数は3つにする
  • 価格にはピークテクニックを用いる
  • 迷ったら公式を参考にする

step5:FANBOXの存在をアピールする

ヤトさん

あなたの活動の拠点で、あなたがFANBOXをやっていることを告知しましょう。

例えばブロガーならサイドバーや文末、YouTuberなら動画のラストや説明欄で告知します。Pixivを利用している方は、アカウントページに告知用リンクが追加されているので確認しましょう。

ポイントは、「ちゃんと宣伝する」ことです。

有料サービスの告知は消極的になってしまいがちですが、お客は思った以上にこちらを見ていません。

サイトを隅々まで読んではいないし、YouTubeの動画を毎回チェックはしていないし、Pixivのアカウントページも見ていないのです。

もちろん過剰になるとウザったい印象になりますが、こちらの想像より1.5~2倍は宣伝しないと、気づいてすらもらえないと考えておきましょう。

告知用のページをつくってみる

あなたのFANBOXの魅力を伝える専用ページを作ってみてもいいかもしれません。

例えば、ブロガーのくまさんは、ブログ内にFANBOX告知の専用ページを用意しています。

このように「1つの商品やサービスの紹介に特化したページ」のことを、ランディングページ(LP)と呼びます。

ペライチを利用すれば無料で作成できるので、利用してみるのもいいかもしれません。

PxivFANBOXの機能

PixivFANBOXは「できること」と「あえてできないように設計されてること」があります。

僕が実際に利用して感じた良い点と、不便な点を一覧しましょう。

できること

支援者限定コメント欄

「コメント欄が支援者にしか公開されない」システムは、他のプラットフォームにはない強みです。

※他のプラットフォームは支援者限定記事のコメント欄が全体公開されてることが多い

誹謗中傷に怯えることなく、あなたを応援してくれるファンとだけ交流を楽しむことができます。

参考記事:スルースキル入門 |アンチ・誹謗中傷に怯えず創作活動できる3の対策

コメントにハートをつけてリアクションできる

コメントには、Twitterの「いいね」のようにハートをつけてリアクションできます。

創作活動が忙しくなると、1つ1つのコメントに対応する時間がなくなってしまうのでありがたい機能です。

できないこと

無料フォロワー限定公開

PixivFANBOXでは、無料フォロワーだけに向けた限定記事公開ができません。限定記事公開できるのは、有料支援者に向けてのみです。

よって「無料ファンクラブ運営」といった使い方とは相性がよくありません。しかし、前述した「支援者限定記事のコメント欄は支援者にしか見えない」システムがあるので、有料ファンクラブとしての使い勝手は他のプラットフォームより良く感じます。

上乗せ追加支援

PixivFANBOXでは、他のプラットフォームのように「上乗せ追加支援」は行えません。

追加支援とは、クリエイターが設定した月額以上の支援金をファンが任意に上乗せできる機能です。例えば月額500円プランに加入してるファンが「今月はもう1,000円支援する」のように、任意に設定した金額を追加支援できる機能ですが、PixivFANBOXにはこのシステムはありません。

よって、PixivFANBOXを利用するクリエイターは、PixivBOOTHで「投げ銭コンテンツ」を用意し、追加支援したい方に購入してもらう使い方をすることが一般的です。

月別アーカイブ

PixivFANBOXは、月別アーカイブを設置できません。

月別アーカイブとは、ブログなどによく見られる「2020年9月の投稿…」のように、月別にコンテンツを一覧できる機能です。主にサイドバーに設置されています。

しかし、今後のアップデートで実装される可能性は十分にあると思いますし、ハッシュタグによる記事管理ができるので、そこまで困ることはありません。

バックナンバー販売

ファンが支援した月より以前の投稿を閲覧不可にし、別途料金の支払いを求められるシステムです。例えば「数カ月に一度だけ支援し、コンテンツをすべて保存したら退会する」という悪質行動の防止になったり、そういったユーザーへの不公平感を緩和することができます。

PixivFANBOXでは、以前はバックナンバー販売システムがあったものの、本来のコンセプトの「ファンがクリエイターを応援する」という目的が損なわれたため撤廃したそうです。

よって、今後のアップデートでバックナンバー販売機能が実装される可能性は低いと思われます。

ただ、コンテンツ販売自体は、PixivBOOTHで可能なので、そこまで困らないかもしれません。

PixivFANBOXの他の支援サービス

PixivFANBOXのように、ファンがクリエイターを支援できるプラットフォームは数多くあります。

それぞれ違った性質があるので、一部をご紹介しましょう。ちなみに複数のプラットフォームを利用しているクリエイターさんも多いです。

ファンティア

大手二次元販売サイト「とらのあな」が運営する支援プラットフォームです。

PixivFANBOXにはない「無料会員限定公開」が可能なので、無料ファンクラブの運営に適しています。

また「とらのあな」ショップと連動できるので、商品販売もスムーズに行うことができるでしょう。

Ci-en

大手二次元販売サイト「DLsite」が運営する支援プラットフォームです。

「バックナンバー販売」「月別アーカイブ」「ブログのような文字塗装」など、質の高いクリエイターページを作ることができます。

R-18(エロ)のゲームや、同人作家が多く利用しているので、R-18系コンテンツの制作者と相性がいいです。

まとめ

以上、PixivFANBOX入門編でした。少しでも参考になったなら幸いです。