絵の練習は1日何時間がベスト?「好きな気持ち」を保てる練習時間とは

僕らは「好きなこと」は永遠に続けられると錯覚しますが、それは「カレー好きだからいくら食べても満腹にはならない」と同じぐらいあり得ないことだったりします。

「好きなこと」を続けるには「好きな気持ちを保つ」ことが不可欠でして、そのためには時間のマネジメントが必須です、恋愛と同じで距離感が大事。

たとえばゲームデザイナーのダニエル・クック氏がまとめた『生産性の法則』によると、労働時間が週40時間をこえると「働いた気分にはなるものの、生産性は落ちまくる」というんですね。

もちろん、労働だけでなく「好きなこと」も同様で、例えば絵の練習も、ゲーム実況も、やり過ぎると好きな気持ちより大変な気持ちのほうが勝って苦痛になるわけです。

タツさん

ということで今日は「適切な時間の心理学」をお送りしましょー。
今日のテーマ

「好きな気持ち」と生産性を保てるベストな作業時間

作業時間のリミットは:週40時間

タツさん

「働きすぎは、生産性を破壊する」

今回のテーマは「生産性」でございます。

生産性とは、仕事の効率、コストパフォーマンスみたいなものです。

たとえば1時間で1枚の絵を描けるより、1時間で2枚の絵を描けたほうが生産性は「高い」と判断できます。

週の労働時間を35時間にすればずっと安定するが…

そんでッ

んで、前述したジェームズ・クック氏の「生産性の法則」というslideshareによると、労働時間が週40時間をこえると生産性が落ち始めるというんですな。具体的には

労働時間と生産性の関係
  1. 週30時間以上:脳にダメージが出始める(40代以降の男女)
  2. 週35時間以内なら生産性が安定する
  3. 週40時間を越えると、越えた分だけ生産性が落ち始める
  4. 週60時間を越えると、2週めまでは生産性が上回るが、その後どんどん落ちる

slideshareに用いられた図の翻訳版をつくってみました。

週60時間働く人は、最初は生産性が高いものの、2週目以降に急降下していきます。一方、週35時間働く人の生産性は一定ですね。

つまり、ガーッと働くと、最初は良いペースで進むものの4週目以降に燃え尽きる、というわけ

そんな

そういえば自分もゲーム実況やってた頃、毎日2本のペースで投稿していたんですが、調子よかったんで1日3本ペースの投稿に変えたんですよ。すると最初は良いペースで投稿できていたのに、1カ月を過ぎるとモチベが崩壊。1日1本の投稿でもヒーヒー言う状態に(つまり最初より投稿ペースが落ちた)

どんなに好きで楽しいことでも、週40時間を目安に「好き<大変さ」が上回ってしまうみたいです。

なので、絵を描くにも、ゲームするにも、ブログ書くにも、週40時間を1つのリミットとしたほうが良さげ。脳へのダメージも考慮するなら週35時間程度にとどめたいところです。

ちなみに40時間は1週間のうちどのように割り振ってもOK、たとえば以下はどちらでも良いとのこと。

  • 1日10時間を週4日
  • 1日5時間を週7日

わかりました

てことで自分のスケジュールを使って実験

つーことで、さっそく実験してみました。

まぁ、このデータは去年から知ってたのですが、とはいえ、

てことで、どうしても週50-60時間は働いていた自分。

でも、たしかに週の後半に向かうと効率もモチベーションも落ちていくんですねぇ。それは前述したゲーム実況の例でも体感したとおり。

てことで、恐る恐る、1日の作業時間を3時間半にして2週間ほど実験してみました。すると…。

生産性が爆上がりしたんですよ

具体的にどんぐらい上がったのかはブログのアーカイブを見てもらえればわかりますが、

  • 6月:1日5~7時間働いて月に65記事の投稿
  • 7月:1日3時間半働いて10日ですでに66記事

ざっくり言うと、10日で6月分の投稿数を超えたのであります。しかも働いてる時間は1/2なのに。

まぁもちろん、生産性が上がった要因は「時間を短くしたから」だけではないので、働く時間短くすれば生産性上がるよ☆とは言えないものの、多く働いたとこで生産性が上がるわけでもないことを知るには十分なデータとなりました。

ちなみに「記事の質や文字数を落としたのでは?」というツッコミもあろうと思いますが、主観レベルでは記事の質を落としたとは思っていません、が、僕には判別できないので判断はお任せします(笑)

「働く時間を増やせば成果も増える」という勘違い

「時間かければ良い作品ができる!」わけでもない

ジェームズ・クック氏のスライドによると、人は「働きすぎの生産性の低下」を甘く見積もる傾向にあるみたい。プロジェクション・バイアスってやつですね。

いくつ当てはまる?有名なバイアス(思い込み)27種類まとめ

実際はヤバいぐらい生産性が低下してるけど、頭では「安定したラインよりは上だから、働くだけ成果も上がってるはず」と勘違いしてしまうということみたい。耳が痛いわー(笑)

ただ実際は4週目を超えた頃から、安定した生産ラインを下回ってしまうわけなので、安定して生産したいタスクは、どれだけ楽しくても、週35時間をリミットにしたほうがいいんだろうなーと思う次第です。

燃え尽き症候群ってのも、こうやって起こるのかもしれませんね。何事もほどほどにしたほうがモチベーションに優しそうです。

まとめ

とどのつまり、結論はこうなんだぜ

今回のデータから読み取れる「好きなことをやる時間の適量」は以下のとおり。

好きなことの適量時間は
  • ベストな時間:1日3~4時間(週35時間程度)にする
  • 注意1:週40時間を超えると超えた分だけ生産性が落ちる
  • 注意2:週40時間を超えると2ヶ月目以降に燃え尽きやすい

好きなことは何時間やっても飽きない!ということもまた事実ですが、その好きな気持ちがいつまでも枯れないと思うのはキケン。

好きなことだからこそ、ちゃんと時間をマネジメントして付き合ったほうがいいと思う次第です。