「いつも時間がないあなたに」に学ぶ先延ばし撃退法3選

「いつも時間がないあなたに」を読みました。

タイトルは時間管理術っぽいですが中身はバリバリの行動経済学の本でして

  • 時間がない人ほど時間をムダにする行動をとりやすい
  • 貧乏な人ほどお金の管理が下手になる

という面白い現象を解説している本です。

以前「時間汚染の対策法6選」で話した欠乏症の心理学ですね。大衆ウケする内容ではないですが、私のようにマニアックな心理学が好きな方にはおすすめ。

今回はその中から「先延ばし撃退に役立つこと3選」をピックアップしてご紹介します。

1 「いつも「時間がない」あなたに」とは

「いつも時間がないあなたに」の内容をざっくりまとめるとこうなります。

  • 時間がない人が時間を無駄にする行動をとってしまうのは「欠乏症」が原因だ!
  • 貧乏な人がお金を無駄にする行動をとってしまうのも「欠乏症」が原因だ!

時間がないと言ってる人がスマホゲームにハマってたり、お金がないと言ってる人がローンで旅行に行ったり、一見矛盾したように思える行動をとる人が一定数いますが、それはその人の性格の問題ではなく「足りないという感覚(欠乏)」で脳機能が低下しているから起こる現象というわけですな。

具体的には、欠乏症によりIQが10~14ポイント低下する[1]そうで、この低下は「平均的な知能」の人が「知的障害を負った知能」まで低下することに相当します。

意識高い系のコミュニティでは時間がない人や貧乏な人にたいして「君の行動が悪い」「あなたの性格を改善する必要がある」みたいなこと言ってることが多いけど、いま金持ちでイケイケの人もいざ貧乏になればIQが下がるし、周囲から見て金を持ってても「もっとお金が欲しい」と思うとバカになるんだぞ、てのが面白いところです。

かといって欠乏感がないと「余裕があるからダラダラしよう」「お金あるからジャンジャン使っちゃえ」みたいに管理がテキトーになってしてしまうのも事実。

欠乏感はあり過ぎても無すぎてもデメリットがあるので、適度にコントロールできるようになりたいものです。

2 先延ばし撃退法3選

てことで欠乏症のデメリットを回避しつつ、メリットを頂戴する方法を3つご紹介します。

2-1 スラック(余裕)をつくる

スケジュールには余裕が必要!具体的にはタスクとタスクの間に30~60分の空白があったほうがいいそうな。

スケジュールを詰めすぎると「お腹が痛くてトイレにいった」程度のトラブルが起きただけで「時間がない」という焦りが生まれ、脳機能が低下する恐れがあります。

そうなると待っているのは予定が総崩れ。「今日は予定通りいかなかったから遊んでしまおう」と、どうにでもなれ効果が発動してしまう危険性もあるでしょう。

三日坊主の原因「どうにでもなれ効果」4つの対策法

てことで、1日の予定は1~3つだけにして、各予定の間に30~60分の余裕をもたせておいたほうがよさそうです。

2-2 リマインダーを活用する

時間に余裕があると「まだ行動しなくていいや」と怠けてしまうのも人間の性。そこで研究者は「リマインダーを活用しよう」とアドバイスしています。

たとえば集中して仕事をしているときにSNSの通知がくると、つい仕事を忘れてSNSに夢中になってしまうことがありますが、それを逆に利用するわけですな。

自分はiPhoneのカレンダーにスケジュールを組んで、タスク開始5分前にApple Watchとスマホに通知するようにしています。たしかに仕事モードに戻りやすい気がするんですよねぇ。

時間管理術の王道「タイムボクシング」とセットで活用すると生産性が上がるかもしれません。

最強時間管理術タイムボクシングのやり方徹底解説

2-3 締め切りをつくる

過去にも何度かご紹介した「締め切りを設定して集中力を上げる」方法は欠乏症のメリットを活かした戦略です。

時間が足りない感覚が慢性化するのはよくありませんが、ここ一番の場面でつかえば集中力を上げてくれる効果が期待できます。

ただ締め切りは自分で設定しても意味がないので、第三者に設定してもらったほうが良さそうです。詳しくは「ピクサーに学ぶ安定した生産性を保つコツ」をご参照くだされ。

ピクサーに学ぶ「先延ばしを減らし安定した生産性」を保つコツ

以上です。