創作活動メディア運営入門 ネットでファンを増やす方法

ネットで創作活動するうえで欠かせないのが「メディア運営の知識」です。

メディアとは、ブログ、Twitter、You Tube、pixivなど、あなたの活動を発信する場のこと。自分も色んなメディアを活用していますが「それぞれ特徴が違うから使い分け大変だなー」と日々感じております。

てことで今回は「クリエイター向けメディア運営の知識」をご紹介しましょう。

今回は初級編ということでメディア運営の基礎知識をご紹介します、参考程度に。

1 メインに発信するメディアの選び方

まずは活動の拠点となるメディアを「1~2つ」決めるといいでしょう。

たとえばゲーム実況ならYouTubeやニコニコ、イラストや小説ならpixivのような感じですね。とりあえず無料でつかえるプラットフォームを利用するのがおすすめです。

クリエイターは以下のように2つのメディアを運営していることが多いですね。

  1. 作品を投稿するメディア:pixiv、YouTbeなど
  2. 活動報告やファンとの触れあいメディア:twitter、ブログなど

「1」を見たクライアントが「2」から仕事を依頼してくるパターンもあるので、フリーランスを目指すならこういう二段構えにしておくといいかもしれません。

メディア選びは以下の基準を参考にしてみてください。

  • 1~3日に1回のペースで更新できるメディア
  • あなたのジャンルと合うメディア
  • あなたの性格と合うメディア

1-1 1~3日1回のペースで更新できるメディア

クリエイターが成功のために行える唯一のことは「安定した生産性を保つこと」だと言われています。

ノースイースタン大学がおこなった研究[1]によると、成功には才能・運・時代など様々な要素が複雑に絡み合うので自力でコントロールすることはほぼ不可能。唯一可能なのは「安定した生産性を保つこと」だったそうな。

安定した生産性とは「日々継続してコンテンツを生産しつづける」こと。たとえば超人気You TuberのHIKAKINさんは、最近まで毎日1本の動画投稿を欠かさなかったことが有名ですね。

現代はコンテンツの消費スピードが速いので、定期的にコンテンツを提供し続けることができないとあっという間に忘れ去られてしまうんですよ。

毎日の投稿がキビしいジャンルもありますが、たとえば絵を毎日投稿するのがキビしいなら、メイキングや日記を配信するなどで1~3日に1本の生産性を確保するのがおすすめです。

ちなみに自分は「ゲーム制作」をメインに創作活動していますが、ゲームは1~3日に一度生産するのはむずかしいので「勉強したことをブログで発信」「ゲーム実況をYouTubeで配信」などして生産性を保つようにしています。

1-2 あなたのジャンルと合うメディア

メディアによって「見ている人達」の層はかなり違います。

たとえばpixivには、いわゆる「萌え絵」が好きなユーザーが多い傾向があるものの「3DCG」「絵画」を求めているユーザーはあまり多くありません。YouTubeには「刺激的な映像」を求める視聴者は多いですが「聞き流せるトーク番組」を求める視聴者はあまり多くありません。

そしてメディア運営には「見込み客が多く集まってる場を利用する」という鉄則があります。

閑散とした住宅街より祭りに屋台を出したほうが客が集まるように、あなたの見込み客となり得るであろうユーザーが多そうなプラットフォームでメディア運営することがおすすめです。

1-3 あなたの性格と合うメディア

メディアのコンテンツ形式は「文章」「画像」「音声」「動画」のどれかになります。

たとえばブログやTwitterは文章、YouTubeは動画、clubhouseは音声のようにメディアやプラットフォームの性質によりコンテンツ形式が異なることはご周知のとおりです。

この際は「流行ってるから」という理由ではなく「性格的に無理なく利用できるか」を考慮してメディアを選択してください。

たとえばしゃべるのが苦手な人は「流行ってるから」という理由でYouTubeをやっても失敗の連続で自己嫌悪がつのる危険性があります。それなら「しゃべる必要がない文章メディア」を選択したほうがいいでしょう。

ちなみに自分はYouTubeもやってますが、喋るのは得意じゃなくてイライラしてしまうので、結局メインはブログ(文章)に落ち着いています。

1-4 メディアを「1~2つ」にする理由

以上のことを考慮し、拠点とするメディアを「1~2つ」選択してみましょう。

2つ以内にする理由は、初心者が複数のメディアを運営しようとすると「更新が追いつかない」という自己嫌悪で「どうにでもなれ効果」が発動する危険性があるからです。

「どうにでもなれ効果」とは、1つの挫折を引き金にしてすべてがどうでもよくなる現象のこと。たとえば「今日はTwitterが更新できなかった…もうブログもどうでもいいや」みたいな感じですな。

詳しくは「三日坊主の原因「どうにでもなれ効果」4つの対策法」をご参照ください。

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どんなに時間がある暇人でも1日にこなせる予定の数はせいぜい3つが限界。無理して4つ5つの予定を入れても、平均して1~2カ月でスケジュール崩壊を起こすことがわかっています。

もちろん、慣れてくれば「ブログ」「Twitter」「YouTube」と複数のメディアを運営してOK。しかしそれは生産性を保てる算段が立ってからにすることをおすすめします。

2 メディア運営の流れ

メディア運営は以下の流れでおこなわれます。

  1. コンセプトを決める
  2. コンセプトにそったコンテンツ配信
  3. データを見て改善、修正

2-1 コンセプトを決める

コンセプトとは「活動の柱となる考え方やジャンル」のことです。

ジャンルとターゲットを決めて「それを20~30文字でまとめた言葉」を用意しておきましょう。その「まとめた文字」はSNSのプロフィール欄などに記載します。

たとえば僕のメディアの場合は以下のようなかんじです。

  • ブログ:漫画やラノベの創作に役立つ心理学紹介
  • YouTube:大人の教養も学べるインディーズホラーゲーム実況
  • ゲーム制作:実況者や絵描きが二次創作しやすいゲームの配信

「創作ノウハウ+心理学」「ゲーム実況+大人の教養」みたいに、自分が得意で興味あることを後ろに付け足せば多少オリジナリティが出るのではないかと。

コンセプトのつくり方は奥が深いので、興味があれば「コンセプトのつくり方」や「ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代」などで勉強してみることをおすすめします。

2-2 コンセプトに沿ったコンテンツ配信

コンセプトを決めたらコンセプトに沿ったコンテンツを配信していくわけですが、注意点があります。

ファンを増やしたければ「ターゲットが興味あるコンテンツ」を提供する必要があることです。

たとえばゲーム実況なら「誰も知らないフリーゲーム」ではなく「多くのユーザーが検索している人気ゲーム」を実況しないと、そもそもこちらに興味をもってもらえないわけですな。

  • ゲーム実況:「みんなが見たい」と思ってそうな有名タイトルを実況する、など
  • イラスト:「みんなが見たい」と思ってそうなキャラの絵を投稿する、など
  • 音楽:「みんなが聞きたい」と思ってる曲のカバーをする、など

たとえば「鬼滅の刃」が流行すれば鬼滅コスプレツイートや、鬼滅ファンアートが増えるように「見たい!と思ってる人が多いコンテンツを提供できれば、こちらを認知してもらえるチャンスが増える」のです。

コトラーのマーケティング理論」では、こういった考え方は「価値の提供」と呼ばれています。

コンテンツをつくる際は「これは自分のターゲットにとって価値あるコンテンツか?」を問うようにしてみるといいかもしれません。

それとコンテンツのタイトルやタグをつける際は「ターゲットはこのキーワードで検索するだろうか?」ということも考えてキーワード選定してみるとグッドです。

キーワード選定に関しては「ブログやYouTubeやるなら知っておきたいキーワード選定の知識」でも詳しく解説しています。

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2-3 データを見て改善、修正

あとはコンテンツ投稿しながらデータをとり、改善策を実験していきましょう。

データ解析というとむずかしく思えるかもしれませんが、とりあえず以下のように考えておけばOKです。

  1. 改善したいポイントを1つきめる(売上アップ、離脱率改善、ブログへの誘導率アップなど)
  2. 「1」を改善するアイデアを一定期間試す
  3. 結果が良ければ採用、悪ければ別の案を試す

たとえば、僕のブログやYouTubeチャンネルは頻繁に仕様がかわりますが、上述したようなやり方でテストを繰り返してるんですよ。

ただここで注意点、サンプル数が少ないデータを参考にするのはやめましょう。

たとえば駆け出しYouTuberがやりがちな「回答数が少ないアンケート」がそれに該当します。アンケートをサンプルとして採用するなら最低でも100、できれば300は回答を集めたいところです。

10本程度しか投稿していないのに「このジャンルはだめだ」と見切りをつけるのも早計です。せめて100本は投稿して判断しましょう。

まぁぶっちゃけ自分も統計はそんなに詳しくないので、ちゃんと学びたい方は専門書を読んでみるといいかもしれません。

自分が読んだ中で分かりやすかったのは「マンガでわかる超カンタン統計学」ですね。

もちろんこれ一冊で統計をマスターするのはムリがありますが、絵もキレイですし、事例もわかりやすいので「統計って面白そう」と感じるための入門書としてはいいかと。

3 メディア一覧

最後に、活動の拠点として使いやすいメディアと、その特徴を紹介します。

3-1 ブログ・ホームページ

ブログやホームページのメリットは「情報の一覧性」です。

たとえば「プロフィール」「作品」「おすすめ記事」などをわかりやすく配置できるので、さながら「ネット上の店舗」のような役割を果たしてくれます。

ブログは書けば書くほど記事がストックされて検索エンジン上に表示されていくので、最終的に手放しで自動運営することも可能です。

もしブログやホームページを利用するなら、以下のような配信をするといいでしょう。

  • プロフィール:あなたは誰で、どんな活動をしているのか書く
  • 作品の紹介:あなたがつくった作品を一覧する
  • ファンメッセージ:ファンの声やファンアートがあれば掲載する
  • 価値の提供:前述した「ターゲットが求めるコンテンツ」の提供
  • 他のメディアの紹介:TwitterやYouTubeなどをやってるなら告知
  • プライバシーポリシー:Googleアドセンスなどで収益化するなら「広告が表示される旨」を記しておく

ちなみに、当ブログは「WordPress」という年額2万円ぐらいかかる有料サービスを利用しています。本格的なサイトがつくれて検索エンジンからの流入に強くできる一方で、毎月コストがかかるのがネックです。

検索エンジンからの流入をメインにしたいならWordPressは有利ですが、YouTubeやpixivからアクセスを流す目的なら「wix.com」「ニコニコブログ」など無料のサービスで十分じゃないかと思います。

3-2 You Tube

ユーチューブのメリットは、すでに多くの人が集まっていることです。

ブログは「検索エンジン」に表示されなきゃ二進も三進もいきませんが、You Tubeは検索に表示されなくても「関連動画」からアクセスを引っ張れるので、アクセス集めがカンタンなんですよ。

もしYou Tubeを利用するなら以下のようなコンテンツの投稿をおすすめします。

  • ショートレンジ動画:いままさに話題の」キーワードを含む動画のこと。たとえば発売直後のゲームを実況する、など
  • ミドルレンジ動画:「定期的に話題になる」キーワードを含む動画のこと。たとえばシリーズ物ゲームの実況や、季節の雑学、など
  • ロングレンジ動画:「半永久的に需要がつづく」キーワードを含む動画のこと。たとえば長い愛され続ける名作ゲームの実況、恋愛の雑学、など

爆発的なアクセスを狙うならショートレンジ、自動化を目指すならミドル、ロングレンジを狙うのがセオリーです。

ちなみに、こういったキーワード選定術は「ブログ」「Twiiter」「Pixiv」なんにでも応用できるので、覚えておけば後々有利になるのではないかと。

3-3 Twitter

ツイッターのメリットは「情報の拡散の速さ」です。

ツイートがリツイートされれば「知り合い、そのまた知り合い、そのまた知り合い…」と一気に情報が拡散するので、いわゆる「バズり」が期待できます。

ついでに「ブログより手短かに投稿できる」ので、たとえば旅先から気軽にフォロワーとコミュニケーションすることもできるでしょう。

Twitterは以下のような使い方がおすすめです。

  • 更新お知らせ:「ブログ更新しました」「You Tubeに動画アップしました」など
  • 拡散を意識した名言系ツイート:ツイッターでは毒にも薬にもならん日常の配信より「役立つ知識」「心震える名言」などが拡散される傾向あり
  • フォロワーとの触れあい:感想をリツイートしたり、お礼を言ったり
  • 仕事の連絡先として:TwitterのDMから仕事の依頼を受けているフリーランスも多いです

自分はブログやYouTubeの更新のお知らせをする場として割り切って使ってます。

3-4 pixiv

Pixivのメリットは「二次元大好きな人が集まっていること」です。

ここまでターゲットが絞られたメディアは世界を探してもそうそうないので、イラスト、漫画、ラノベを創作している方はファンとなる見込み客と出会いやすいのでないかと思います。pixivFANBOXやBOOTHとの提携もできるので、ファンクラブ運営やコンテンツ販売もやりやすいです。

ランキングの傾向を見てみると「流行作品のファンアート」「モダンな美少女」ほど支持される傾向にあるみたいですね。

  • 知名度がないうちは:旬な作品の美少女キャラを描いてみた的なのがよさそう
  • 知名度がでてきたら:好きなように好きな絵を描けばOK

ちなみに自分もpixivは利用していますが僕より上手い人が多すぎて勝てる見込みがないので、ブログやゲーム用に描いた絵を投稿する場と割り切ってます、とほほ。

3-5 pixivFANBOX

pixivFANBOXは「支援してくれてるファンだけが見れるメディア」です。

たとえばファンクラブをつくって活動の資金を募集することもできますし、Titterやブログの代わりとして利用してみるのもいいのではないかと。詳しくは「pixivFANBOX入門」もご参照くださいませ。

FANBOXは「あなたに興味がある人」が見ていると想定できるので、より距離感が近いコンテンツ配信に向いているのではないかと思います。

  • 作品のメイキング:ラフ絵の公開や、お絵描きフリートークなど
  • お蔵入り作品の公開:ワケあってボツになった動画の公開など
  • リクエストにお答え:支援者からお題を募集してコンテンツを制作
  • ともに作品をつくる:「A案、B案、C案どれがいいと思います?」というアンケートなど
  • 仕事を振る:「新曲のジャケット描いてくれる人募集です!」など
  • 作品に名前を掲載:オリジナルゲームのエンディングに名前を掲載、など

以上です。