ゲームと脳の科学#1:暴力ゲームの影響で攻撃的人格になる説は本当か

たっつー
たっつー(@kaopro1)です。

ゲームにまつわる科学をご紹介する『ゲームと脳の科学』シリーズ。第一回は「暴力的なゲームって性格に悪影響なの?」という問題について。

たとえばバイオハザードでゾンビ倒しまくってたら、他人に攻撃的な人間になるんじゃないの?という説ですね。こういったことは客観的データを見て判断するのが吉。てことで、ゲームが性格に及ぼす影響について調べた実験をみていこー。

『ゲームと脳の科学』シリーズ

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暴力ゲームは本当に悪影響と判明:しかし…

「ゲームや映画の影響を調べたデータは数多い」

さて、ゲームや映画の影響を調べた研究は過去にもありまして『暴力映画で暴力性が増す!』という論文も出ています。しかし作者がほとんど同じだったり、暴力性の定義が広すぎて、ほんとにゲームや映画の影響なのか怪しかったんですね(たとえば、元々攻撃的なひとがゲームをやってたのか、ゲームをやってたから攻撃的になったのかの判断がつきにくい)

そこでだ

てことで、2016年にステッソン大学が、2018年にはミシガン大学が、ゲームと暴力性の関係を『メタ分析』してくれております。

メタ分析とは、過去に行われた研究の論文をまとめた論文のことで、ざっくり言えば信憑性がかなりたかいデータでござる。

結論から言うと、たしかに暴力ゲームには悪影響があります。たった0.08%ほど(ミシガン大学調べ)

ちなみにステッソン大学の研究は「暴力」の定義が広義だったこともあり0.64%の影響力があると結論付けられていまして、他人への暴力性という意味では0.04%まで下がるそうな。

分かりやすく言うと、タバコの害の135分の1程度の害ですね。暴力性への影響は『遺伝>環境>経済状況>>>>ゲームや映画』とのこと。

うん、他に対処すべき問題が多そうですねぇ~。

【『確かに悪影響だよ、ほぼ無視していいレベルだがね!』】

どんな研究が行われたか、説明しようッ

データベースをご紹介します。ミシガン大学は過去に行われた『ゲームと暴力の関連性』に関する質の良い論文を24件をまとめました。2010~2017年のデータが対象なので割りと新し目ですね。

ちなみにステッソン大学のメタ分析は1998年~2008年をまとめたものなので、合わせると過去20年間のデータをまとめた分析になりますね。

ちなみに『暴力性』とは言っても、分析によって定義が異なります。

  • ステッソン大学の分析:態度が悪くなった、言葉遣いが悪くなったなど
  • ミシガン大学の分析:肉体への暴力が増えたかどうか

で、いずれにせよ『確かに悪影響はあるよ、まったく問題にならないレベルでね』という結論。

【数字上悪影響なのは確かだし、ネガティブな影響があるのも事実】

てことで、ゲームや映画を制限して悪影響を緩和しようとするより、人間関係やストレスなど、生活習慣の方がはるかに攻撃性に起因するよなぁ、というところです。

まぁ『数字上、悪影響なことに変わりはない!』と言われれば『そうですね』としか言えないので、これからも「暴力的なゲーム、映画、漫画は悪!」て論調は消えないんだろうなぁて感じです。でも無視していいんじゃないかと。

なるほど、たしかにそうかも

ちなみに暴力性は関係ないですが、ゲームにはポジティブな研究と、ネガティブな研究がありまして、たとえば…

  • ポジティブな面:3Dゲームで頭が良くなる、ストーリー性あるゲームで共感能力が高まる
  • ネガティブな面:ストレス対策としては愚策で、よりストレスが溜まる

など出てます。ちなみに映画もストレス対策にはならないとアメリカ心理学会が申してました。

結局スマホと同じく、使う時間や目的を制限すればOKで、だらだらやり続けるのはNGって感じですかねぇ。

【まとめますと】

とどのつまり、暴力的なゲームや映画は確かに悪影響があるものの気にするレベルではない、という話でした。

というのも、仕事へのストレスやメンタルの病みはゲームと比べらんないほど攻撃性を高めると解ってるんで、ストレスやメンタルへの対策を先に行った方がよさそうです。

では、ばいびー🖤

『ゲームと脳の科学』シリーズ

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