イラスト練習が先延ばしされやすい理由は「重要だが緊急じゃないからだ」説

「やりたいこと」「勉強」などはできれば先延ばししたくないもんです。

ところが人は、なぜかこういった人生の幸福度に関わる重要なことを先延ばしして「部屋の掃除」「Amazonでの買い物」などどーでもいいことに時間を割いてしまう傾向にあるそうな。

たとえば自分はイラストの練習やゲーム制作が人生の幸福度にかかわる重要なタスクなのですが、それを先置いてマンガを読んだり、ネットサーフィンしてしまうこともしばしば。同じようなことに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

これは「単純緊急性効果」[1]と呼ばれる現象で、どうやら人の脳は「重要なことより『緊急』のことを優先する」習性があるみたいなんですよ。

てことで今回は、単純緊急性効果を克服して先延ばしを改善する方法を考察してみます。

1 単純緊急性効果とは

前述したように人の脳には「重要なことより緊急なことを優先する」バイアスがあり、研究チームはそれを単純緊急性効果と呼んでいます。

「緊急なこと」とは以下のようなタスクのこと。

  • 締め切りが近い
  • すぐに行える
  • すぐに結果が分かる

逆に考えると「締め切りが遠い」「準備に時間がかかる」「結果が分かるのが遅い」ことは重要でも先延ばしされやすいわけですな。そういや自分もGEOで本を借りたときは、1日で読み終わったとしても返却期限ギリギリに返してしまいますね。

1-1 イラストの練習が先延ばしされやすい理由

先述のとおり、僕にとって「イラストの上達」は重要なタスクですが先延ばししがちです。

単純緊急性効果の理論で考えると、その理由として以下のような仮説が挙げられます。

  • 締め切りがない:すぐ上達しなくても誰にも怒られない
  • 時間がかかる:絵を描くという作業には大変な労力がかかる
  • 上達がすぐにわからない:何度も描かないと変化が分からない

ダイエットや運動、プログラミング学習なども同様の特徴がありますね。だから重要なことと分かりつつ、みんな先延ばししてしまうと。

1-2 「時間がない」人ほど単純緊急性効果が発動しやすい

この研究では「時間がない」と感じている人ほど、重要なタスクを先延ばしして「すぐ手を出せること(緊急なこと)」に手を出しやすいことがわかっています。

たしかに、「時間がない」と思ってる人が時間がかかることを後回しにしてしまうことは想像に容易いですな。

2 単純緊急性効果の回避法

以上のことを総括して、単純緊急性効果の回避法を考察してみましょう。

2-1 余裕をつくる

「時間が足りてない感覚による焦り」は単純緊急性効果を発動させます。

てことでスケジュールはギュウギュウに詰めないこと。1日の予定は1~3つに収めたほうがよさそうです。

具体的な対策法は「「いつも時間が足りない…」時間汚染の対策法6選」もご参照ください。

「いつも時間が足りない…」時間汚染の対策法6選

2-2 価値観を思い出す

研究チームいわく「自分の価値観(人生の目標)を思い出す」ことで単純緊急性効果を回避しやすくなるそうです。

たとえばイラストの練習を先延ばししてAmazonを開こうとしたときに「オレの人生で一番大切なことはイラストなんだ!」という価値観を思い出せば、踏みとどまれる確率が上がる…というわけですね。

そういう精神論はあまり効果ないのでは?という気もしますがやらないよりはマシでしょう。

2-3 締め切りをつくる

タスクに締め切りを設ければ、単純緊急性効果を逆に利用することができます。

締め切りによる生産性アップ効果を認める研究データも多いので、一定の効果は期待できるのではないかと。

ただし締め切りは「第三者に設定してもらえわないと意味がない」ことを注意しましょう。自分で締め切りを設定してもほぼ効果ありません。

詳しくは「ピクサーに学ぶ「先延ばしを減らし安定した生産性」を保つコツ」をご参照あれ。

ピクサーに学ぶ「先延ばしを減らし安定した生産性」を保つコツ

以上です。