ピクサーに学ぶ「先延ばしを減らし安定した生産性」を保つコツ

  • 2021年3月25日
  • 2021年5月29日
  • 時間術

成功にもっとも重要なのは「安定した生産性である」というデータ(※1)があります。

安定した生産性というのは一定のペースでアウトプットをし続ける行いのこと。1日1本の動画投稿、2~3日に一度のイラスト投稿みたいに、コンスタントに作品投稿することですな。

とくに現代はコンテンツの消費スピードがくっそ速いんで、安定して作品を生産しないとすぐに存在を忘れ去られてしまうんですよ。

その危機感はあのPIXAR(ピクサー)も同じで、安定した生産性を保つための独自ルールを設定しているそうな。

ということで、今回はピクサーのルールを参考にしながら、安定した生産性を保つコツを考察します。

1 ピクサーの「安定した生産」を保っているルール

ピクサーは1995年にトイ・ストーリーが大ヒットし有名になったものの、それ以前は赤字で倒産寸前。スティーブ・ジョブズのポケットマネーで何とか作品制作を続けられる状況だったそうです。

その辺のことは「PIXAR 〈ピクサー〉 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話」に書かれてるので興味があればご参照ください。

そんなギリギリの時期から今まで、最低限のファンと安定した生産を保つために設定されているルールが以下の2つです。

  1. 最低限のファンを掴んでおくため、毎年新作を公開する
  2. 新作は感謝祭(11月第4木曜)に公開する

ざっくりいうと「締め切りを設定する」という戦略ですね。YouTuberなら「週5本投稿」「土日は絶対投稿」みたいなかんじです。

初期はこのルールを中々守れず次回作の制作が遅れてしまうことも多かったものの、経営が安定するようになってからは生産ペースも安定するようになったそうで、やはり締切ルールには一定の効果があるのかもしれません。

1-1 安定した生産に「デッドライン」が必要な理由

名著「SIMPLE RULES」ではその理由を以下のように分析しています。

「締切が決まっていないと、クリエイターは細部の修正にこだわりすぎてしまう。」

つまり完璧主義に陥ってしまう、と。

「締め切りがないといつまでもダラダラ作業時間が伸びていしまう現象」は心理学では昔から確認されていて、パーキンソンの法則と呼ばれていたりします。

一方、締切が決まってる場合はとりあえず終わらせなきゃいけないから安定したペースで作品を生産できるわけですね。

1-2 締め切りがあれば「本質の改善」に目がいく

ここで「細部にこだわらないと作品のクオリティが下がるのでは?」という疑問も考察しましょう。

細部へのこだわりは必ずしも悪いことではありませんが、こと仕事に関しては「結果に影響を与えないどうでもいい箇所へのこだわり」になりがちです。

一方、締切が迫っている場合は、成果に直結する「本質的な部分」の改善に目がいくので、結果的に作品のクオリティは保ったまま、作業時間の短縮になるのでは?という考え方ができるわけですね。

つまり、こだわりは「どこにこだわるか」が重要なのであって、それを間違えると逆に作品のクオリティも、生産性も下げてしまうわけです。より詳しく知りたい方は名著「エッセンシャル思考」を読んでみてくださいませ。

2 正しい締切設定の仕方

以上のように、作品リリースのデッドライン(締め切り)を決めておけば生産性が安定する確率が上がりそうです。

ただ、締切効果は「使い方を間違えると効果がない」ことが判明しているので、ご紹介しましょう。

名著「予想通りに不合理」などで知られる行動経済学者ダン・アリエリーの研究(※2)では、以下のことが分かったそうな。

  • 「外部から締め切りを設定」された場合、生産性が上がる
  • 「自分で締め切りを設定」した場合、生産性は上がらない

会社や第三者から締め切りを決められれば従えるけど、自分で決めた締め切りは「別に破ってもいいや」と先延ばししがちなわけですね。自分で決めた締め切りを破ったところで、第三者に迷惑がかかるわけではないので当然でしょう。

てことで、締め切りには第三者の監視の目を入れておくことをおすすめします。

  1. 作品投稿のペースをSNSなどで告知してしまう
  2. 家族や友人に監視してもらう

などの対策を講じてみるといいかもしれません。参考程度に。

以上です。