YouTubeの登録者数がようやく1万人ほどになった今日この頃です。
TwitterやFANBOXはまだまだですが、何年もこういう活動していると、フォロワーが増える状況が考察できるようになってきたので「フォロワーを増やすポイント5選」をまとめます。
ちなみに、当記事でのフォロワーの定義は「ときにお金を払ってでも、あなたの創作活動を積極的に応援してくれる人」です。つまり「ファン」のことですな。
お金で買ったフォロワーはもちろん、相互フォローも「フォロワー」としてカウントしないものとします。
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もくじ
1 コンセプトを明確にする
まず必要なのは「活動のコンセプトを決める」ことでしょう。
コンセプトとは「活動の指針、ルール」のこと。どんなジャンルの、どんなコンテンツを、どんな層に向けて発信するか?明確にすることを指します。
たとえば、有名な企業は以下のように分かりやすいコンセプトを用意していますな。
- 任天堂:子供とおばあちゃんが一緒に遊べる説明書不要なゲーム
- Apple:持てば「自分はクリエイターだ」という優越感を感じられるデバイス
- ドリームワークス:アンチディズニー、アンチ王道
もちろん、このようなコンセプトをいきなり作るのはむずかしいと思うので、活動をしながら徐々にブラッシュアップすればOKですが、「自分はこんな活動をしています」と20~30文字で説明できるようにしておいたほうがいいかもしれません。
というのも、コンセプトとマッチしていないフォロワーが増えても「登録者」が増えるだけで「ファン」は増えないんですよ、残念ながら。
1-1 「登録者」ではなく「ファン」を増やす方法
たとえば、以下のようなフォロワーを増やすことはファンの増加にはつながりません。
- 相互フォロー目的であなたをフォローしている人
- お金で買ったフォロワーやAIで機械的に増やしたフォロワー
- あなたを批判する目的でへばりついてくる人
これらのフォロワーに共通するのは、今後あなたが発信するコンテンツを見ても「熱心なフォロワーになる見込みがほぼない」点です。
よって、創作活動ではまず「分かりやすくて魅力的なコンセプト」を打ち出し、そこに魅力を感じてくれる登録者に訴求するコンテンツを用意するのが良いかと思います。
魅力的なコンセプトが思いつかない場合は、任天堂Willの開発者の本「コンセプトのつくりかた」や、世界中で成功している企業のコンセプトをまとめた「SIMPLE PULES」などで勉強してみるのがおすすめです。
2「価値」を提供する
約8年間メディア運営をしてきて切に思うのは「暇つぶしの娯楽コンテンツの提供」では、フォロワーは増えにくいという点です。
「暇つぶししたい」という欲求は一時的なものですし、娯楽はこの世に溢れかえっているからです。
ゲーム実況をやってる自分が言うのもなんですが、ゲーム実況はとくにフォロワーを獲得しにくいジャンルだと思います。熱心なフォロワーの獲得は、コトラーのマーケティング理論で言うところの「価値」を提供できなければ、むずかしいでしょう。
「価値」にも色々ありますが、あなた以外の誰かでも満たせる価値ではなく「あなたにしか提供できない価値」があれば、フォロワーを増やしやすいかもしれません。
2-1 「価値」を提供する方法
たとえば、僕のゲーム実況チャンネルの登録者が増えたキッカケは「著作権の問題でYouTube上から消された動画を、著作権を気にせず見れるように編集してリリースしたから」でした。
いまは同じようなことをしてる方もいるっぽいですが、当時は「その動画は僕のチャンネルでしか見れなかった」のでシェアを獲得することができました。
そのように、「すでに存在するコンテンツを違った角度で捉える」発想力を磨けば、あなたにしか提供できない価値も見つかるかもしれません。
発想力を豊かにする方法は、以下の記事もご参照くださいませ。

言わずもがな「誰かのコピー」をしても、オリジナルの人にフォロワーを根こそぎ奪われますし、パクリの烙印を張られるし、いいことがありませんのでご注意くださいませ。
3 流行に乗っかる
フォロワーを増やすには、まず「こちらに気づいてもらう」必要がありますが、これが中々しんどいです。
たとえばYouTubeの場合、「97%の投稿者は動画を投稿しても気づいてすらもらえない」というデータもあります。

この問題の対策として古典的なのは「トレンドに乗っかる」という手法でしょう。
- 世間で話題になっていることを話題にする
- 世間で話題になっているマンガの二次創作を投稿する
- 話題の新作ゲームを発売日と同時に実況する
世間で話題になっているキーワードは爆発的に検索が増えるので、こちらに気づいてもらいやすくなります。最近では「鬼滅の刃のコスプレしてみた」という乗っかり方が流行しましたな。
3-1 流行に乗る方法
「流行に乗る」には、話題になっているコンテンツにアンテナを張るのはもちろん「これから話題になるのでは?」というコンテンツを先回りして用意する方法があります。
たとえば、僕のチャンネルでまぁまぁ再生されている「ロレーナと遺跡の国 体験版をやってみた」という動画とブログ記事は、発売日の2カ月前に投稿したコンテンツです。
「良いゲームだから発売日に検索ボリュームが増えるだろう。そのときに自分の動画とブログが1ページ目にあればいいな」と予想し投稿したのですが、幸いそうなったのでアクセスを集めることができました。
トレンドは「盛り上がる期間が驚くほど短い」のが弱点ですが、まずは気づいてもらえないと二進も三進もいかないので、戦法として取り入れてみてもいいかもしれません。
4 影響力に乗っかる
同じようによく使われる手法が「影響力に乗っかる」方法です。
古典的なところでいえばテレビ、雑誌などメディアの力を利用する戦略ですが、コネがない一般人が選べる現実的な選択肢は、インフルエンサーからのリツイートを狙ったり、YouTuberに紹介してもらう戦略でしょう。
たとえば、PPAPのピコ太郎さんは、ジャスティン・ビーバーさんがフォロワーにおすすめしたことで知名度が上がったことが有名ですね。ぜんぜん規模が違いますが、僕の自作ゲームも、チャンネル登録者数が多いゲーム実況者さんにプレイしてもらえたことで少しだけバズりました。
4-1 影響力に乗っかる方法
影響力に乗っかる方法として一番おこなわれているのは「メンションやハッシュタグをつけたツイート」でしょう。
- 有名な本の著者のTwitterアカウントをメンションして感想をツイート
- そのツイートに気づいた著者がリツイート
- 多くの人の目に触れるてフォロワーが増える
このような現象はネット上で一般化しています。
4-1-1 メンションとは
メンションとは、たとえば気づいてほしいTwitterアカウントの「@●●●」の部分をあなたのツイートに記載することで、相手に通知をおくる機能です。
たとえば、あなたのツイートに「@kaopro1」という記載をすれば、僕に通知がとどきます。
以下のツイートは、僕の動画を見た方が僕に感想を通知してくれた例です。
最近、たっつー→【@kaopro1 】ののびハザ実況動画にめっちゃハマってる
解説上手すぎな、だから、すごく分かりやすくて、面白いしすこww
強敵が出てきた時の「おまたせ☆」とか面白いwww
— 青兎 千矢推し (@aoto_1223) 2018年9月7日
4-1-2 ハッシュタグとは
ハッシュタグは、特定の話題について話していることをお知らせする記号で「# ●●」のように書きます。
たとえば、以下のツイートでは、僕のファンアートを描いてくださったことを、サークル名(#かおプロジェクト)のハッシュタグで教えてくれています。
最近ハマってる実況者( ´∀`)
かおプロジェクトのたっつー
(@kaopro1)#たっつーたっつー#ゲーム実況者 pic.twitter.com/LSh70RKFgb— ゆりっぺ@お絵かき (@yurippe_oekaki) 2018年10月20日
このように、ポジティブな感想やファンアートなら、送られた側も嫌な気持ちにならないので拡散してくれるかもしれません。
とはいえインフルエンサーには日々こういった通知が届きまくってるので、気づいてもらえなくても仕方ないものと考えておきましょう。
言うまでもありませんが、炎上や誹謗中傷などの迷惑行為で有名人に絡んでも意味ないどころか、多分訴訟されて人生終了なのでご注意を。
5 口コミ(シェア)を誘発する
フォロワーを増やすには「口コミ(シェア)」の影響力も不可欠です。
前述した「4 影響力に乗っかる」も、せんじ詰めれば「シェア」の力を利用しているわけですが、インフルエンサーにメンションを送りつけなくても、あなたのコンテンツが拡散されていくのが理想的でしょう。
口コミでの拡散を狙うには、書籍「超影響力」で紹介されていた「ゲインフレーム」を意識してみるといいかもしれません。
5-1 ゲインフレームとは
ゲインフレームとは「ポジティブな切り口で発信される情報」のこと。反対にネガティブな切り口で発信される情報をロスフレームといいます。
- ゲインフレーム:あなたのフォロワーを増やす5つの方法
- ロスフレーム:フォロワーがいない人が損する5つの理由
後者は週刊誌やニュース記事に多いですな。
2008年にノースカロライナ大学がおこなった、口コミに関するメタ分析では、以下のことがわかりました。
- ロスフレームのほうが注目を集める力は強かった
- しかし、口コミで拡散されるのはゲインフレームだった
ネガティブなメッセージは、注目を集める効果はあるもののファンが増えないという結果です。
逆にポジティブなメッセージは、注目を集める効果はそこそこですが「人に話したい、伝えたい」と思われやすくなるわけですな。
てことで、ネガティブなメッセージで注目を集めようとするのではなく「役立つ」「楽しい」「面白い」など、ポジティブな印象を与える発信を心掛けたほうが口コミされやすそうです。
実況者目線で「口コミしたくなるゲーム」を分析した記事もあるので、興味があればそちらもどうぞ。

6 フォロワーの増やし方に役立つ本3選
最後は恒例の「一歩先をゆくスキルがみにつく」おすすめ本コーナーです。
今回は「フォロワーを増やす」ことに役立ちそうな本を3冊ピップアップしました。
6-1 超影響力
ファンを増やす方法としてもっとも参考にしやすいのは「超影響力」でしょう。
YouTubeやニコニコ動画で多くのファンを獲得している著者の本なので、ネットでの創作活動と照らし合わせやすいのではないかと思います。
「影響力の武器」という古典的な名著もありますが、いかんせん長くて読みにくいので、読書慣れしてない方は「超影響力」のほうがおすすめです。
6-2 SIMPLE PULES「仕事が速い人」はここまでシンプルに考える
「1 コンセプトを明確にする」でつまづく場合は「SIMPLE RULES」を読んでみれば解決できるかもしれません。
GoogleやNet Flixなど有名企業から個人まで、人とは違う価値を提供している人達はどんなルールをつくっているのかの実例が学べます。
6-3 ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代
「2 価値を提供する」で述べたように、芸能人や大企業もどんどんネットに参入している昨今では「誰かの劣化版」という評価で勝ち抜けるイスがありません。
「でも、オリジナリティってどうやって発揮すればいいの?」という点に興味があるなら、天才アダム・グラント教授の「ORIGINALS」が参考になるでしょう。分厚い本ですが、先入観が破壊されるような事例がたくさん紹介されていて楽しめます。